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【サイズ別】軽量セミスリック・グラベルタイヤまとめ

スリックとブロックのいいとこ取りをしたタイヤタイプ「セミスリック」最軽量モデルをサイズごとに比較!グ軽量なセミスリック・グラベルタイヤを選ぶことでロードバイクのような軽さでオンロードもグラベルも楽しむことが出来ます。

更新日: 2024.5.9公開日: 2023.10.6

※ 各タイヤの重量は公式サイト記載の「タイヤ1本の重量」です。

セミスリック・グラベルタイヤの特徴

グラベルタイヤには、タイヤ表面の加工の違いで、

  1. スリック
  2. セミスリック
  3. ブロック

の3つのタイプがあります。

中でもセミスリックタイプは、タイヤ表面のセンターがスリックで両サイドがブロックになっている「両方のいいところ取り」なデザインで、舗装路ではロードライクな走りを楽しみつつ、そのまま軽いグラベルまで楽しめるグラベルタイヤです。

そのため、ブロックタイプのグラベルタイヤと違って太めのサイズではなく、グラベルタイヤとしてはやや細めのサイズがメインになります。

セミスリック・グラベルタイヤを選ぶメリット

セミスリック・グラベルタイヤのメリットは、舗装路も未舗装路もカバーできる点です。ただし、未舗装路も走行可能とはいえ、MTBが走行するような道はかなり厳しいので、「舗装路での走行に、やや荒い未舗装路への対応を追加」という程度であることは理解しておきましょう。

それでもセミスリックのグラベルタイヤが人気があるのは、日本の道に合っているという点もあるでしょう。

日本は道の90%が舗装路と言われるくらい舗装路が多いため、未舗装路に行くまでに必ず舗装路を走ります。また、未舗装路を走っていてもどこかで必ず舗装路で出ます。となると、舗装路での走りを犠牲にせず、最低限未舗装路にも対応させることが出来るセミスリックのグラベルタイヤは、日本のグラベルでの最適解の一つと言えるのです。

セミスリック・グラベルタイヤを選ぶデメリット

セミスリック・グラベルタイヤを選ぶ最大のデメリットはその「中途半端さ」です。

「スリックとブロックの両方のいいところ取り」というと聞こえはいいですが、本格的なグラベルを走るには走破性は中途半端ですし、かといって舗装路での走りはスリックタイヤほどの軽さはない。そうした中途半端さは、本格的な走りを追求するユーザーにとってはデメリットになります。

逆に、「舗装路と軽い未舗装路のどちらも程よく走る」というユーザーに最適なタイヤと言えます。

700Cサイズの軽量グラベルタイヤ

700 x 38C

セミスリックなグラベルタイヤで、最もラインアップが多いのが700 x 38Cサイズ。グラベルタイヤの主流である700 x 40Cよりも細めのサイズで、センターにブロックパターンもないため、クリアランスが大きくないフレームでも装着可能なところもメリット。最近のタイヤクリアランスが広めのエンデュランス系ロードバイクなら、このサイズが入るモデルもあるでしょう。

700 x 38Cサイズのセミスリック・グラベルタイヤで最軽量は「Hutchinson Overide」で、クリンチャータイプが375g、チューブレス・レディタイプが400gと非常に軽量。サイドのブロックパターンが広めに設定されているため、本格的なグラベルにも対応出来ます。

700 x 40C

最近のグラベルロードバイクの標準サイズとなってきているのが700 x 40Cサイズ。ロードタイヤよりも圧倒的に太く、ただMTBタイヤほど太すぎないことでバランスが取れたサイズです。

700 x 40Cサイズのセミスリック・グラベルタイヤの最軽量はHUTCHINSONの最新グラベルタイヤ「CARACUL」シリーズの「CARACUL」と「CARACUL RACE」で475g。「CARACUL RACE」はレース用途に最適化したモデルで、バランスが良いのが「CARACUL」。

次点は、ほぼ同等重量の「Michelin Power Gravel」で480g。

ただ、700 x 38Cサイズのセミスリックの最軽量が400gだったことを考えると、かなり重量がアップしてしまうため、軽量を狙うなら700 x 38Cサイズも検討した方が良いでしょう。

700 x 35C

オンロードでの走りを重視するユーザーに多く選ばれるのが700 x 35C。セミスリックならこのサイズにすれば「ちょっと太めのロードタイヤ」くらいの感覚で走ることが出来ます。グラベルロードバイクではない、エンデュランス系のロードバイクを「プチ・グラベル化」する際にも選ばられるサイズです。

700 x 35Cサイズのセミスリック・グラベルタイヤの最軽量は「Hutchinson Overide TLR」で重量は375g。次点で、ほぼ同等重量なのがGravelKing SS TLRで380g。ロードタイヤでも700 x 30Cサイズでは300gくらいすることがあるので、サイドにブロックが入ってグラベルに対応しつつ、80gくらいの重量アップなら、バランス良いと言えます。

ただし、本格的なグラベルを走るタイヤとしては35Cサイズはやや細いという点は注意しましょう。

軽量セミスリック・グラベルタイヤを選ぶ際のポイント

ロードメインか、グラベルメインかを決めておこう

「セミスリックのグラベルタイヤ」と言っても、メーカーごとにセミスリックの性格が異なります。センターのスリックが多めのデザインもあれば、最低限のスリックでブロックパターンが広いケースもあります。舗装路メインなら前者が、グラベルメインなら後者が最適です。

また、グラベルメインの場合は、ブロックタイプのグラベルタイヤでもセンターのブロックパターンが細かいモデルを選べば、セミスリックに近い走りを楽しめる場合もあります。そう考えると、「ロードも楽しむけどグラベルがメイン」という場合は、セミスリックじゃないグラベルタイヤも検討すべきです。

ロードメインならスリックタイプも検討しよう

もしロードメインで楽しむ前提でグラベルタイヤを選ぶのであれば、敢えてセミスリックではなくスリックタイプのグラベルタイヤを選ぶのもアリ。スリックのグラベルタイヤでも耐パンク性能が高いモデルであれば、軽いグラベルならパンクしないで走ることが出来ます。ただし、ブロックパターンがない分、泥や砂利での路面キャッチ力は落ちるため、走る場所には注意が必要です。

グラベルロードバイクの軽量化ガイド

ロードバイクに比べて車体重量があるグラベルロードバイクを軽量化してロードバイクのような乗り心地にするための軽量化ガイドです。

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