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グラベルロードバイクのハンドルの選び方

見た目はロードバイクとほとんど同じだけれども、走行目的がやや違うグラベルロードバイク。バイクの操作やポジションにとって重要となるハンドルの選び方についてまとめました。

更新日: 2023.11.9公開日: 2022.10.11

グラベルロードバイクのハンドルは専用のものが良い?

軽いグラベルなら通常のドロップハンドルでも問題ない

グラベルロードバイクというと、獣道や泥道などの悪路を走るケースを想像しますが、グラベルが盛んなアメリカなどの海外ではなく、日本でグラベルを走るとなるとそこまでの悪路はあまりありません。

むしろグラベルまでのルートは舗装路、林道などに入ったら砂利道や獣道ということがほとんどでしょう。

そうした舗装路と未舗装路が混合するようなルートの場合は、普通のロードバイク向けのドロップハンドルでも問題ありません。

実際にプロのグラベルレースを見ると、舗装路と未舗装路の混合レースでは、プロ選手も普通のドロップハンドルで走行していますし、むしろバイク自体もグラベルロードバイクではなくロードバイクで走行している選手もいるほどです。

ただ、ロードバイク向けに幅が狭いハンドルを選んでいる場合は、2cmほど広いハンドルを選んだ方がグラベルなどの悪路では安定性が増すという点は覚えておくと良いでしょう。

悪路をメインで走るならフレアハンドルがオススメ

著名メーカーのグラベルロードバイクでは、エンド部分が広がった「フレアハンドル」が採用されることがあります。

フレアハンドルは舗装路や安定したグラベルではブラケット部分を握って、段差やグラベルの坂道などではブラケット部分よりも5cmほど幅広な下ハンドルを握って安定性を高めることが出来る形状になっています。ドロップハンドルとフラットバーハンドルの良いとこ取りをしたようなハンドルというわけです。

もちろん、MTBの50cmを超えるようなロングバーと比較したら安定性はありませんが、ブラケットから垂直に落ちている通常のドロップハンドルよりも、ライドフォームが柔軟になるという点は大きなメリットです。

大事なのは適切なポジション

グラベルロードバイクは悪路を走行するため、特殊な装備が必要なように感じますが、何よりも大事なのは舗装路や未舗装路を走る際に最適なフォームを取れる、自分にとって適切なポジションをセッティングすることです。

同じハンドルでも、ハンドルの高さや角度、ステムの長さでポジションは大きく変わります。前傾が深すぎると段差で前転してしまうリスクがありますし、前傾を浅くしてアップライトにしすぎると、平坦な道で空気抵抗が上がってしまいます。

この辺りのポジションは、自分の体のサイズ、柔軟さ、どういった道を走るのかで大きく変わってくるため、バイクを買った販売店やプロショップに相談しながら、試しては変え、試しては変えるという調整を繰り返して、自分に合ったポジションを探して見るのがベストです。

グラベルロードバイクのハンドルに関するよくある質問

Q.

グラベルロードバイクで前傾を深くしても大丈夫?

A.

急激なアップダウンがある道を走らなければ、グラベルロードバイクでもロードバイクと同様の全景ポジションにセットアップしても問題ありませんが、トレイルなどで急なアップダウン、特に下りがあるところでは、前傾が深すぎると前転してしまうリスクがなります。

そのため、トレイルを楽しむような使い方では、ハンドルポジションを上げて前傾をやや浅くした方が安心です。

舗装路では前傾を深くし、グラベルやトレイルでは浅くしたいのであれば、シートポストをドロッパーシートポストにして未舗装路時にサドルを下げると、乗ったまま前傾を浅くすることができて便利です。

Q.

幅広のハンドルで公道を走っても問題ない?

A.

車道を走るのであれば問題ありません。

ただ、日本の道路交通法で歩道を走行可能な「普通自転車」は、ハンドル幅が60cmまでと決まっているため、もし歩道を走るようなシーンがあるのであれば、ハンドルの一番広いところの幅が60cm以内に収まるようにしましょう。

グラベルロードバイク・ポジションガイド

ロードバイクともMTBとも少しポジションの考え方が違うグラベルロードバイク。ポジションを最適化する方法を解説します。

手持ちの自転車を手軽にグラベル化

グラベルロードバイクは、メーカーが「グラベルロードバイク」として売っているものを買うのが多いですが、ロードバイクやクロスバイクなどをカスタマイズして「グラベル化」することも可能です。

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