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グラベルロードバイクはパンクしない?しにくい?
未舗装路を走る前提のグラベルロードバイクは、通常のロードバイクと比べてパンクしづらい、パンクしないと言うイメージがありますが、本当でしょうか。
更新日: 2023.11.30公開日: 2022.9.1
目次
グラベルロードバイクでもパンクはする
グラベルロードバイクは、ノブがついたタイヤを履いている写真をよく見るため、「パンクしづらい」というイメージがあります。
しかし、答えを先に言うと、グラベルロードバイクでもパンクをする時はパンクします。これは、自転車のタイヤが「内部の空気で形を保つ」と言う仕組みである以上避けることが出来ません。
グラベルロードバイクがどんなタイヤを装着していようと、路上にあるガラスの破片や缶ゴミなどを踏んでタイヤやチューブに穴が開けば、たとえグラベルロードバイクでもパンクはします。
グラベルタイヤを装着すればパンクリスクを減らすことが出来る
グラベルなどの悪路を走る前提のグラベルタイヤは、舗装路を走るロードタイヤやシティサイクル向けの一般自転車タイヤと比較して、耐パンク性能を高めるように設計されています。その分タイヤ重量が重くなっていますが、ここはトレードオフでしょう。
逆に砂利道や林道などを未舗装路に耐パンク性能が高くないロードタイヤで走れば、グラベルロードバイクであろうとロードバイクであろうとパンクしやすくなります。
なお、タイヤ表面にノブがついたブロックタイヤの方がパンクがしづらいように思えますが、タイヤノブは悪路で路面をキャッチするための加工なので、パンク耐性は「スリックよりも少し高い」程度でしょう。
ブロックタイヤにするとタイヤ重量がかなり上がってしまうので、パンクを防ぐという意味では、タイヤ表面の加工よりも、タイヤ表面の素材など「耐パンク性能」を重視して選ぶのがベストです。
チューブレスタイヤにすれば「パンクリスクが少なく、穴も修復される」
グラベルロードバイクがパンクがしにくいと言われるのは、チューブレスタイヤを装着しているからと言う面もあります。
チューブレスは「チューブ要因のパンク」が0
チューブドタイヤ(クリンチャー)の場合は、タイヤ内部とチューブの摩擦や、チューブとリムの接触などでチューブ要因のパンクがどうしても発生します。ロードバイクでパンクを経験した方の多くはチューブ要因がほとんどでしょう。
しかし、チューブレスタイヤであれば、内部にチューブがないためチューブ要因のパンクが0になります。チューブ自体が無いのですから、チューブが切れた、チューブに穴が空いたということはまず起こりません。
シーラントが穴を塞いでくれる
チューブレスタイヤはシーラントと呼ばれる特殊な液体をタイヤの内部に入れることで、ちょっとした穴ならばシーラントが内部から吹き出してきて埋めてくれます。
タイヤシーラントがどれくらい穴を埋めるのかは下記の動画を参考にしてみてください。
We Found The Only Tyre Sealant You Need | Tubeless Sealant Mega Test | Youtube
チューブレスはMTBなど悪路を走る自転車で採用が進んでいるため、同じような道を走るグラベルロードバイクでも選ばれるタイヤです。
万が一、シーラントが穴を埋め切れなかったとしても「スローパンク(徐々に空気が抜ける)」になることもあります。
なお、シーラントで穴を埋めず、空気が穴からヒューヒュー抜けてしまうような自体になっても「チューブレス修理キット」を使うことで、タイヤを外すことなく、その場で穴を塞ぐことが出来ます。
それでも修復できなかった場合は、使っているチューブレスホイールがクリンチャーにも対応していれば、チューブを入れて走行することが出来ます。一部のフックレスリム・ホイールはクリンチャーに対応していないので注意しましょう。
舗装路を走る際は「パンクを避けるテクニック」も重要
グラベルロードバイクのパンク要因は様々で、100%なくすことは出来ませんが、
- 適切な空気圧を維持する
- 路上の異物を避ける
という、メンテナンスと運転技術でかなりカバーが出来ます。
グラベルロードバイク向けのグラベルタイヤは、分厚くパンクしづらいタイヤが装着されていることが多いですが、それでも釘が刺さったりすればパンクはします。それはチューブレスタイヤでも同じです。
グラベルロードバイクは、装備次第でロードバイクよりもパンクはしづらくなりますが、日々のメンテナンスと運転技術が一番大事ということは覚えておきましょう。
グラベルロードバイクでのパンクに関するよくある質問
舗装路とグラベルで空気圧を使い分ける方法は?
携帯ポンプと、エアゲージを持っていけば、走行する路面に合わせて空気圧をチェックしつつ変更できます。
具体的には、自走でグラベルまで行く場合は、出発時は舗装路を想定して高めの空気圧にしておいて、グラベルに入る前にエアゲージを使って空気圧を下げます。グラベルが終わったところで携帯ポンプで空気圧を上げれば、帰りの舗装路を快適に走行できます。
ライドに行く前に、路面ごとの自分の体重・バイクに合う最適な空気圧を調べて、スマホなどにメモしておくと便利です。
スリックタイヤはブロックタイヤよりもパンクしやすい?
ブロックのノブ自体が肉厚のゴムであるという点では、ノブ部分は異物には強いですが、ノブ以外の部分はそこまで厚みがないため、スリックかどうかよりもそのタイヤの構造や素材に依存するケースが多いでしょう。
ブロックタイヤのノブは、耐パンクのためというよりかは路面のキャッチ力を上げるための構造なので、それだけでパンクしづらいということはあまりないでしょう。
グラベルは舗装路よりもパンクしやすい?
グラベルは、木の根っこや石などの異物が多いため、間違いなく舗装路よりもパンクしやすいです。また、枝など横からのダメージもあるため、サイドカット(タイヤ側面が切れる)もしやすくなります。
ただ、最近のグラベルタイヤはかなりパンク・サイドカット耐性が高いので、多少の重量を犠牲にしても、グラベルを走るならグラベルタイヤにした方が安心です。
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