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グラベルロードバイクのポジションの決め方

ロードバイクとMTBの中間を狙ったグラベルロードバイクでは、どのようにポジションに決めれば良いのでしょうか。

更新日: 2023.11.16公開日: 2022.10.31

基本的にはロードバイクと同じ

グラベルロードバイクのライドポジションは、基本的にはロードバイクと同じ方法でポジション出しをします。具体的には下記の4点です。

  1. サドル高さ
  2. サドルの前後
  3. ステムの長さ
  4. ハンドルの高さ

サドルに関しては、ロードバイクと同じように「横に立った時に腰骨あたり」もしくは「サドルに座って踵をペダルつけて、やや膝が曲がるくらい」という定番のポジションニングで問題ありません。サドルの前後については、ハンドルの高さやステムの長さに合わせて調整します。

ハンドルポジションはグラベル用の設定をするのもアリ

基本はロードバイクと同じポジションで良いですが、よりグラベルロードらしいポジションもあります。それはハンドルの高さとステムの長さです。

トレイルなどの悪路を中心に走る際は、ハンドルはやや上めにした方が悪路での安定性が増し、前転リスクを軽減することが出来ます。

また、MTBコースのように鋭角なカーブがある場所を走るのであれば、ステムが短い方が短いハンドル操作で曲がることが出来るため、有効です。

高過ぎ・短過ぎには要注意

ただし、舗装路で巡航する際などは、ハンドルポジションが上になる/短くなると、人によってはライド中の姿勢が「肩が上がった姿勢」になってしまい、首や肩、肩甲骨などに痛みが生じる場合があります。これは肩を上げてライドをすると筋肉に変な力が入ってしまうためです。

ロードバイクのポジションよりもハンドルポジションを高めに、もしくはステムの長さを短めに設定する場合は、20kmなどの短めのライドでポジションを確かめて、身体に痛みが出ないかをチェックして、自分の身体に合うポジションを探しましょう。

ハンドルの幅は広めが良い?

ロードバイクのハンドルは、幅が狭い方がエアロ効果があり速く走ることが出来、広くなると安定性が増すと言われます。

グラベルなどの悪路を走るという意味では、少し幅広のハンドルの方が安定性は増しますが、それでは舗装路での走りが若干犠牲になってしまいます。

この両方のいいとこ取りをしたのがフレアハンドル。フレアハンドルは、ドロップ部分が外に広がっているタイプのハンドルで、巡航に主に使うブラケットポジションはロードバイクと同じで、下ハンドルの時だけ幅広で使うことが出来ます。

前傾姿勢の「深さ」にも注意しよう

ロードバイクでは、空気抵抗を低くするためになるべく前傾姿勢になることが重要とされますが、悪路などのグラベルを走る場合は前傾姿勢が深すぎると前荷重になって前転してしまうリスクがあるため、前傾姿勢をあまり深くしないのが一般的です。

また、本格的にグラベルを楽しむであれば、ドロッパーシートポストを導入すると悪路の下でシートポストを下げて前傾姿勢を浅くするという調整が可能になります。

バイクパッキングをする場合はクリアランスに注意しよう

グラベルロードバイクは、バイクパッキングをしてバイクツーリングや自転車キャンプでも使用されますが、バイクパッキングをする場合は、バッグとタイヤのクリアランスが重要です。38Cや40Cなどの太いタイヤを装着する際は特に注意が必要です。

タイヤクリアランスは、「バッグがタイヤなどに擦らなければOK」と思いがちですが、バッグとタイヤのクリアランスは少し余裕を持って1〜2cmほど開けておくのがベスト。

というのも、泥道などを走行するとタイヤに泥が付着して1cmくらい厚みが増してしまう場合もありますし、段差などでバッグが前後に動くこともあるからです。

グラベルロードバイクのメーカーでも、「フレームとのクリアランスは最低でも1cm確保すること」という注意文言を入れているメーカーもあります。

ギリギリのクリアランスで泥でタイヤに厚みが出てしまうと、タイヤがバッグと擦れてバッグを傷つけてしまいますし、常に擦った音を聞きながら運転するのは精神的にも良くありません。

グラベルロードバイクのポジションに関するよくある質問

Q.

グラベルロードバイクでロードバイクハンドルを使っても良い?

A.

グラベルロードバイクでも、ステムの取り付け規格が同じであればロードバイクハンドルをできますし、問題ありません。

自分に最適な(自分が求める)ポジションに合っているハンドルを選ぶことが一番重量です。

Q.

一度、最適だと思ったポジションが合わなくなってくる

A.

グラベルロードバイクなどのスポーツ自転車は、乗り込むほどライダーの身体が自転車を漕ぐことに最適化していくため、前傾姿勢に慣れてきたり、パワーを出しやすいフォームも変わってきます。また、成長期の方なら、身長が伸びたり手足が伸びれば、ポジションも変わります。

ポジションは常に自分の身体と相談しながら、最適化をするのがベストです。

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