重量9kg未満の軽量グラベルロードバイクまとめ
ロードバイクとしてはやや重めだけど、グラベルロードバイクとしては超軽量バイクとなる基準がが9kgという重さ。今回は、重量9kg未満の軽量グラベルロードバイクをまとめました。
更新日: 2023.11.9公開日: 2022.10.25
目次
- 重量9kg未満のグラベルロードバイクってどんなバイク?
- レースグレードの最上位モデル
- ミドルグレードでもカスタマイズ次第で9kg未満は実現可能
- エンデュランスロードのグラベル化するのも考慮しよう
- 重量9kg未満のグラベルロードバイク
- TREK Checkpoint SLR 9 eTap (2023年モデル) 8.1kg
- TREK Checkpoint SLR 7 eTap (2023年モデル) 8.45kg
- TREK Checkpoint SLR 6 eTap (2023年モデル) 8.69kg
- TREK Checkpoint SLR 7 (2023年モデル) 8.79kg
- MERIDA SILEX+ LIMITED 8.8kg
重量9kg未満のグラベルロードバイクってどんなバイク?
レースグレードの最上位モデル
ロードバイクでは6kg台などの超軽量なモデルが存在しますが、10kg前後が標準的なグラベルロードバイクでは、9kg未満、8kg台のモデルはレースグレードの最上位モデルです。
最上位モデルらしく、太いタイヤやフレーム・フォークに衝撃吸収機能を搭載するなど「重くなる仕組み」を維持した上で9kg未満の重量を実現しているため、「どんな道でも走破出来る」というグラベルの機能も向上させつつ、レースでも活躍出来るレベルの軽量に仕上げているのが特徴です。
ミドルグレードでもカスタマイズ次第で9kg未満は実現可能
グラベルロードバイクは、
- 低価格モデル(15万円未満): 11kg前後
- エントリーグレード(20万円台): 10kg台
- ミドルグレード(30万円台): 9kg台
というのが、概ねの価格帯(グレード)と重量のバランスです。
ミドルグレード(完成車で9kg台)のグラベルロードバイクでも、軽量なカーボングラベルホイールや軽量グラベルタイヤを選ぶことで9kg未満にすることは可能です。
完成車で9kg未満のモデルは100万円オーバーの超高級モデルばかりなので、機能に拘らず、コスパよく軽量なグラベルロードバイクを組みたいのであれば、ミドルグレードで軽量化カスタマイズした方がコスパは良いでしょう。
注意したいのは、完成車重量が11kgオーバーのモデルが多い、低価格帯のグラベルロードバイクの場合。
9kg未満まで軽量化をしようとすると2kg以上軽量化が必要なため、アップグレードをするのに車体価格と同じくらいの投資が必要になることもあります。
その場合は、車体の買い替えも考慮すべきでしょう。
エンデュランスロードのグラベル化するのも考慮しよう
最近のエンデュランス系のロードバイクは、38Cなどの広いタイヤクリアランスを持っているモデルがあります。しかも、エンデュランス系のロードバイクは、ロードバイクなので、重量は7kg台や8kg前半がほとんどです。
あくまで軽量なロードバイクをベースにグラベルも楽しみたいのであれば、ロードバイクをグラベル化した方がコスパが良い場合もあります。
重量9kg未満のグラベルロードバイク
モデル名 | メーカー | モデルイヤー | 価格 | 重量 | フレーム素材 | フォーク素材 | ホイール | 標準タイヤ | コンポーネント | クランクセット | 変速 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Checkpoint SLR 9 eTap | TREK | 2023 | ¥1,648,900 | 8.1kg | カーボン | カーボン | Bontrager Aeolus RSL 37V | 40C | SRAM RED XPLR eTap | SRAM REDパワーメータークランク | 2x12 |
Checkpoint SLR 7 eTap | TREK | 2023 | ¥1,217,700 | 8.45kg | カーボン | カーボン | Bontrager Aeolus Pro 3V | 40C | SRAM FORCE XPLR eTap | SRAM FORCEパワーメータークランク | 2x12 |
Checkpoint SLR 6 eTap | TREK | 2023 | ¥1,094,500 | 8.69kg | カーボン | カーボン | Bontrager Aeolus Pro 3V | 40C | SRAM RIVAL eTap | SRAM RIVALパワーメータークランク | 2x12 |
Checkpoint SLR 7 | TREK | 2023 | ¥1,116,500 | 8.79kg | カーボン | カーボン | Bontrager Aeolus Pro 3V | 40C | シマノGRX810 Di2 | fc-rx-810-2 | 2x11 |
SILEX+ LIMITED | MERIDA | 2022 | ¥561,000 | 8.8kg | カーボン | カーボン | Fulrcum Rapid Red 500 | 650x45B | SRAM RIVAL XPLR eTap | SRAM RIVAL 1 | 1x12 |
TREK Checkpoint SLR 9 eTap (2023年モデル) 8.1kg
TREKのグラベルシリーズ「Checkpoint」の中でも最上グレードのSLRの最上位モデル。
振動吸収機構「IsoSpeed」を搭載したフルカーボンフレーム、SRAM eTap電動システム、パワーメーター搭載クランク、最新の2x12変速、Bontrager Aeolusホイールと好きのない構成で、重量は40Cの重量タイヤを装着しながらも、なんと8.1kgと超軽量。
ただし、価格も160万円オーバーと超高価格になっています。
TREK Checkpoint SLR 7 eTap (2023年モデル) 8.45kg
Checkpoint SLRシリーズのミドルグレードに当たるのがTREK Checkpoint SLR 7 eTap。
SLR 9 eTapとの違いは、ホイール(Bontrager Aeolus RSL 37V -> Bontrager Aeolus Pro 3V)、コンポ(SRAM RED eTap -> SRAM FORCE XPLR eTap)で、重量は350g重い8.45kg。
価格は若干安くなって120万円台です。
TREK Checkpoint SLR 6 eTap (2023年モデル) 8.69kg
Checkpoint SLRシリーズのミドルグレードの下位モデルに当たるのがTREK Checkpoint SLR 6 eTap。
Checkpoint SLR 7 eTapとの違いは、コンポがSRAMのFORCEからRIVALに変更されている点とクランクがパワーメーター未搭載となっている点。そのほかはCheckpoint SLR 7 eTapとほぼ同じです。
価格は約110万円とまだまだ高級モデルです。
TREK Checkpoint SLR 7 (2023年モデル) 8.79kg
TREKのグラベルシリーズ「Checkpoint」の中でも最上グレードSLRの中では一番重いのがSLR 7。
コンポがシマノ・GRX810系のDi2モデルとなっている以外は、基本的にはCheckpoint SLR 7 eTapと同じですが、重量は8.79kgとやや重め。
価格は111万円と高級モデルです。
MERIDA SILEX+ LIMITED 8.8kg
コスパの高さで日本でも人気のMERIDAのシクロクロス・グラベルシリーズSILEXの最上位モデル。
グラベルロードバイクではまだまだ目新しい650Bホイールを標準搭載し、コンポはSRAM RIVAL XPLR eTapのフロントシングル1x12モデルで組み上げています。
ホイールがフルクラムのRapid Red 5ベースのOEM版「Fulrcum Rapid Red 500」という点を考慮すると、ホイールなどのカスタマイズ次第で8kg前半も狙えるモデルです。
価格は、これまでの中では最安値の56万円。
グラベルロードバイクと重量に関するよくある質問
アルミフレームで9kg未満のグラベルロードバイクはある?
完成車のアルミフレームで9kg未満のグラベルロードバイクはほとんどありませんが、9kg台のアルミフレームであれば、ホイール、コンポーネント、タイヤなどをカスタマイズすることで9kg未満にすることは可能です。
ただし、交換パーツが高額になるため、最初からカーボンフレームで9kg未満のグラベルロードバイクを購入した方が安く済む場合もあります。
グラベルロードバイクも軽量な方が良い?
ロードバイクだけでなく、MTBなどでも「軽さは正義」と言われます。そのため、グラベルロードバイクでも軽量な方が坂道の軽さ、未舗装路での担ぎ上げが楽になるなど、有利な点があります。
ただ、グラベルを走るということは舗装路よりも落車リスクが高まるため、敢えて重量を犠牲にして単打点での傷に強いアルミフレームにするという選択肢もあります。
同じような構成なのにグラベルロードバイクはなぜロードバイクより重い?
グラベルロードバイクが重い理由は、
- タイヤが太い(タイヤ、チューブが重くなる)
- スプロケットがワイドレシオ(金属プレートが大きいため重い)
- ディスクブレーキ(ローター、ハブがリムブレーキより重い)
というのが大きな要因です。
近年では軽量なグラベルロードバイクや、グラベルに寄せたエンデューロ・ロードバイクも登場しているため、徐々にですが軽量化が進んでいます。
グラベルロードバイクの軽量化ガイド
ロードバイクに比べて車体重量があるグラベルロードバイクを軽量化してロードバイクのような乗り心地にするための軽量化ガイドです。
グラベルロードバイクでカーボンホイールを使うメリット・デメリットと選ぶ際のポイント
速度と高効率を追求するロードバイクではメジャーとなりつつあるカーボンホイール。舗装路とは違う走行条件であるグラベルロードバイクでも、車体の軽量化にも貢献してくれますが、選ぶ際の注意点もあります。
ロードバイクの派生系であるグラベルロードバイクは、そのままでも舗装路を走ることが出来ます。しかし、ロードバイク化すれば「もっとロードバイクに近い走り」を実現することが出来ます。
グラベルロードバイクの軽量化で一番効果的なのが軽量ホイールへの交換。まだまだ数が少ないグラベルホイールの中でも、人気メーカーのホイールを比較しました。
軽量化も!グラベルロードバイクに最適なビンディングペダルまとめ
グラベルロードバイクのビンディングペダルはロードバイクとは違った観点で選ぶ必要があります。しかも、ビンディングペダルの選び方次第で重いグラベルロードバイクの軽量化に繋がることもあるため、コスパの良いカスタマイズです。
ロードバイクと比べて遅いと言われるグラベルロードバイク。グラベルロードバイクでも速く走りたい!という方は、タイヤをカスタマイズするだけでも、走りを軽く・速くすることが出来ます。
グラベルロードバイクを軽量化する方法とコスパの良いアップグレード
車体重量が重めのグラベルロードバイクで「走りを軽くしたい」のであれば、車体の軽量化がベスト。グラベルロードバイクを軽量化する方法と、コスパの良いアップグレード方法をまとめました。
グラベルロードバイクでスリックタイヤを履くメリットとデメリット
舗装路を走るロードバイクでは定番のスリックタイヤ。ノブ付きのグラベルタイヤを履くことが多いグラベルロードバイクで、敢えてスリックタイヤを装着するメリット、デメリットをまとめました。
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