グラベルロードバイクはカスタマイズ次第でどこまで走ることが出来るようになる?
ロードバイクよりも走破性が高いグラベルロードバイク。カスタマイズ次第で、グラベルロードバイクはどこまで走ることが出来るのか、どこを走るのが楽しいのかをまとめました。
更新日: 2023.7.6公開日: 2022.9.6
グラベルロードバイクが走ることが出来る道の想定
グラベルロードバイクは、その名の通り「グラベル(砂利道)」を走る前提のロードバイクです。
しかし、砂利道とはどんなところでしょう?砂利があるようなところならどこでも走ることが出来るのでしょうか?
スポーツ自転車業界では、走行する道の種類を、
- Tramac (舗装路)
- Gravel (砂利道)
- Trai(獣道)
- MUD (泥道)
という4段階に分けることがあります。グラベルが砂利道でその上にTrail(獣道)という区分がある以上、区分上はグラベルロードバイクは獣道は想定しないことになります。
つまり定義上は、グラベルロードバイクが想定している道は「獣道ではない砂利道」ということになります。
カスタマイズ次第で走破できる道が増えるのがグラベルロードの楽しいところ
先程の4つの区分を走ることが出来るか否かは、基本的にはタイヤが対応しているかに大きく依存します。グラベルロードバイク用のタイヤは大きなノブがないため、獣道や泥道ではグリップが効かずにスリップしてしまい危険だからです。
では、グラベルロードバイクにMUD用タイヤを装着したらどうでしょうか?
タイヤの対応能力という意味では、グラベルロードバイクでも泥道に対応できる事になります。しかも、グラベルロードバイクは太めのタイヤを装着出来るようにクリアランスが大きめに取られているため、かなり太いタイヤも装着することが可能です。
そう考えると、グラベルロードバイクは装着する装備次第で走破性をより高めることが出来るという事になります。
ロードバイクとしても楽しめて、カスタマイズ次第ではMTB的な走りも出来る、これがグラベルロードの楽しいところと言えるでしょう。
サスペンションが必須な道はしっかりと専用装備をしよう
カスタマイズ次第でどんな道にも対応できるグラベルロードバイクですが、唯一対応が出来ないのがジャンプなどのサスペンション機能が「安全のために」必須なシーンです。岩場や段差の大きい林道、またはMTBパークなどがそれにあたります。
もちろん、グラベルロードバイクでも全く走ることが出来ないわけではないですが、段差での衝撃を車体全体受け止め、しかもMTBと比べたら極端に前傾姿勢なグラベルロードバイクでは、勢いを殺せず前転してしまって岩場に激突するような「危険な落車」の可能性がMTBと比較すると高くなります。
安全性を考えたらロードバイクよりもMTBに近い装備をする方が良いでしょう。
MTBに近い装備とは、
- 太いタイヤ
- フラットハンドル
- サスペンション
などになります。
ここまでカスタマイズするなら「もはやロードバイクではなくMTBでは?」となってしまいますが、MTBパークなどではメーカーが安全性を規定したMTBしか走行できないところもあるくらい、MTBが想定する道は危険が伴います。
グラベルロードバイクはカスタマイズ次第で様々な道を走ることが出来ますが「あくまで舗装路の延長を走るバイク」ということを忘れずに、安全対策にしっかり注意しながら、未舗装路を楽しむことが大事です。
自転車旅・自転車キャンプを楽しもう
スポーツ自転車の中では積載力があるグラベルロードバイクは、サイクリングだけでなく、自転車旅や自転車キャンプにも選ばれます。カスタマイズする際のポイントを解説します。
ロード、グラベル、MTB?自転車旅と最適なスポーツ自転車の種類の選び方
旅先を自転車で巡る「自転車旅」は、人気上昇中のアクティビティです。しかし、どのような種類の自転車を選ぶかによって、旅の楽しさや安全性が大きく変わってきます。今回は、自転車旅に最適なスポーツ自転車の種類とその選び方について解説します。
本格的なグラベルに行ったり、自転車旅行をしようと思うとどうしても発生するのが輪行。今回は、グラベルロードバイク用輪行袋の選び方と輪行する時の注意点をまとめました。
グラベルロードバイクを買ったら、買い物やキャンプ、ツーリングなど「たくさんの荷物を持ってライドしたい」と思うものです。今回は、そんな希望を叶えることが出来るリアキャリアを取り付けるリアキャリアの選び方をまとめました。
現在の記事
グラベルロードバイクはカスタマイズ次第でどこまで走ることが出来るようになる?
ロードバイクよりも走破性が高いグラベルロードバイク。カスタマイズ次第で、グラベルロードバイクはどこまで走ることが出来るのか、どこを走るのが楽しいのかをまとめました。
雨じゃなくてもつけたい!グラベルロードバイクにフェンダー(泥除け)をつけるメリットと選び方
未舗装路を走るグラベルロードバイクではフェンダーを取り付けるカスタムがメジャーです。今回は、なぜフェンダーをつけると良いのか、そのメリットと、選び方をまとめました。
バイクパッキングはキャリアスタイルとバッグスタイルどっちがいい?
グラベルロードバイクが人気の理由の一つに、自転車一つで旅に出る「バイクパッキング」があります。今回は、バイクパッキングでのスタイルの違い、それぞれのメリット・デメリットをまとめました。
ツーリング用途でも使われるグラベルロードバイク。使っているとやはりスタンドは欲しくなります。今回は、グラベルロードバイクに最適なスタンドやキックスタンドをまとめました。
いろんなものを積載してサイクリングやツーリングが楽しめるグラベルロードバイク。中でもボトルケージを上手く使うと、バッグ類を使わないでスマートに積載をしてライドを楽しむことが出来ます。
長距離を走ったり、未舗装路を走ったりするグラベルロードバイクは、ロードバイクともちょっと違った備えが必要です。今回は、グラベルロードバイクに常備したいツール・アクセサリをまとめました。
グラベルロードバイクを買う前に知っておきたいこと
人気急上昇中のグラベルロードバイク。でも、後悔したという声もあったりと買うのが心配な方へ、買う前に知っておきたいことをまとめました。
ロード、グラベル、MTB?自転車旅と最適なスポーツ自転車の種類の選び方
旅先を自転車で巡る「自転車旅」は、人気上昇中のアクティビティです。しかし、どのような種類の自転車を選ぶかによって、旅の楽しさや安全性が大きく変わってきます。今回は、自転車旅に最適なスポーツ自転車の種類とその選び方について解説します。
健康志向などの影響もあり、自転車で通勤・通学をする人が増えています。今回は、グラベルロードバイクを通勤・通学で使うのはどうか、自転車のタイプごとの特徴や、通勤・通学路の違いなどから比較・検証します。
コンセプト的に似たところがあるクロスバイクとグラベルロードバイク。クロスバイクは、構成パーツによっては少ない交換コストでグラベル化することが可能です。
スポーツ自転車界隈で人気急上昇中のグラベルロードバイクですが、購入者の「いらない」「買って後悔した」という声もあります。今回は、なぜグラベルロードバイクは不要と言われるのか、そんなグラベルロードバイクの楽しみ方をまとめました。
現在の記事
グラベルロードバイクはカスタマイズ次第でどこまで走ることが出来るようになる?
ロードバイクよりも走破性が高いグラベルロードバイク。カスタマイズ次第で、グラベルロードバイクはどこまで走ることが出来るのか、どこを走るのが楽しいのかをまとめました。
グラベルロードに体重制限はある?重い人はどうやって選ぶのが良い?
グラベルロードバイクなどのスポーツ自転車は、軽量に出来ている分、対応する体重が制限されているケースがあります。今回は、体重が重い方のグラベルロードバイクの選び方をまとめました。
ここ数年で人気が急上昇しているのがグラベルロードバイク。グラベルロードバイクとはどんな自転車か、ロードバイクやMTBと何が違うのかをまとめました。
グラベルロードバイクでのロングライドはなぜ疲れるのか?疲れないための工夫
「ロングライドに不向き」と言われるグラベルロードバイク。グラベルロードバイクでロングライドをするとなぜ疲れるのか?疲れないためにどうすれば良いのかをまとめました。
グラベルロードバイクが走ることが出来る「グラベル」とはどんな道なのでしょうか。その定義と、メーカーが想定している走り方、想定していない走り方をまとめました。