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シクロクロスでも使えるグラベルロードバイクの選び方

ロードバイクメーカー各社がグラベルロードバイクに力を入れるようになった昨今、シクロクロスバイクの選択肢が狭くなってきました。今回は、シクロクロスでも使えるグラベルロードバイクの選び方をまとめした。

更新日: 2023.7.4公開日: 2023.1.6

グラベルロードバイクとシクロクロスバイクの違い

グラベルロードバイクとシクロクロスバイクは用途の違いからバイクの設計思想に違いがあります。

シクロクロスバイクは「シクロクロスレースというレースを想定したバイク」ですが、グラベルロードバイクは「サイクリングやアドベンチャーを楽しむバイク」です。つまりレース志向かそうでないかというのが大きな違いです。

両者の主な違いは下記の点になります。

  1. ジオメトリの違い
  2. 搭載されるパーツの違い

レース志向のシクロクロスバイクは、ロードバイクに近いジオメトリになりますが、グラベルロードバイクはややアップライトなジオメトリで、かつ40Cなどの太いタイヤを装着するためにクリアランスが広く、ホイールベース(ホイールベース間の距離)が広く設計されます。

ただ、劇的に違いがあるかというとそうではなく、あくまでどちらもベースはロードバイクなので、グラベルロードバイクをシクロクロスで使うことは可能です。

シクロクロスでも使えるグラベルロードバイクを選ぶ際のポイント

クリアランスを考えよう

シクロクロスのレースでは、UCIのルールでタイヤ幅が33mm(33C)までという制限があります。これに対して、グラベルロードバイクはモデルによっては45Cなどかなり太いタイヤを装着できるように、クリアランスを広くとっています。

シクロクロスレースでは33Cまでしか装着できないということを考えると、45C向けのクリアランスは無駄に広くなってしまうため、最大タイヤサイズが35〜38Cくらいのフレームがだと、シクロクロスでも最適です。

グラベルロードバイクという視点では、35Cくらいのクリアランスだとやや物足りなくなってしまいますが、グラベルを走る時だけ650Bホイールに交換をすれば、45C以上のタイヤを装着することが出来ます。

ホイールを考えよう

路面の凹凸や異物がぶつかることが多いグラベルでは、カーボンホイールはよりも軽量アルミホイールが選ばれることが多いですが、コースがわかっているシクロクロスでは積極的にカーボンホイールが装着されます。

カーボンホイールは軽量なものでは前後で1,300gを切るモデルもあり、重いグラベルロードバイクでもかなりの軽量化が可能です。

また、シクロクロスでグラベル用のホイールを使うなら、グラベルホイールで導入が進んでいるチューブレスを使うとシクロの悪路に最適化でき、さらにチューブの分の軽量化を狙うことも出来ます。

重量も大事

ロードバイクでは「軽さは正義」と言われますが、レースであるシクロクロスでもその考えは同じです。グラベルロードバイクでは「軽さよりも頑丈さ」が選ばれますが、シクロクロスでも使うのであれば軽さを重要視しましょう。

というのも、シクロクロスではレース中にバイクを担ぐことは当たり前ですし、急停止急発進を繰り返すことになるので、重さは体力を奪っていきます。

また、シクロクロスは狭い範囲で周回する走りをするので、エアロ効果よりも軽量化を重要視した方が強みになります。

その意味では、グラベルロードバイクをシクロクロスでも使うのであれば、カーボンフレームのグラベルロードバイクで、グラベルを走る時は650Bの軽量アルミホイール、シクロレースの時は700Cのカーボン軽量ホイールと使い分けをするのがベストと言えます。

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