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クロスバイクをグラベルロード化する方法
コンセプト的に似たところがあるクロスバイクとグラベルロードバイク。クロスバイクは、構成パーツによっては少ない交換コストでグラベル化することが可能です。
更新日: 2023.11.26公開日: 2023.5.1
目次
クロスバイクはモデルによってはグラベルロードバイクに近い
グラベルロードバイクは、
- 太いタイヤ(&タイヤクリアランス)
- ディスクブレーキ
- 多数のダボ穴
というのが特徴ですが、実は最近のクロスバイクは、「太いタイヤ」と「ディスクブレーキ」という点はすでに条件を満たしているモデルが多数あり、ロードバイクよりもグラベルロードバイク化がしやすい場合もあります。
ただし、クロスバイクの場合は、コンポーネントがMTB向けのコンポーネントを搭載していることもあり、クロスバイクをグラベルロードバイク化する際は、注意点もあります。
クロスバイクをグラベル化するパーツを選定しよう
ドロップハンドルを選ぶ
クロスバイクはMTBと同じフラットバーハンドルですが、ロードバイクの派生系であるグラベルロードバイクはドロップハンドルを搭載しています。
クロスバイクをグラベル化するなら、まずはドロップハンドルを選びましょう。
ここで問題になるのが、クロスバイクで使っていたコンポのうち、
- ブレーキレバー
- シフトレバー
については、ドロップハンドルでは使えないという点です。これは、ドロップハンドルでは、ブレーキレバーとシフターが一体となったパーツ、シマノで言えばSTIレバーを使うことになるためです。
STIレバーを使うとなると、別の問題も出てきます。それはディレイラー、ブレーキの互換性をSTIレバーに合わせる必要があるためです。
そのため、単純に「クロスバイクをドロップハンドル化する」と言っても、搭載しているコンポーネント次第では、ディレイラーやブレーキ、対応するローターまで総取り替えになる可能性があります。
ドロップハンドルを購入する前に、コンポーネントの互換性をチェックしておきましょう。
コンポーネントの互換性を確認しよう
コンポーネントの互換性は、シマノであれば公式サイトに互換チャートが公開されています。
現在、クロスバイクに搭載されている、
- ディレイラー
- ブレーキ
が、STIレバーと互換性があるかを確認しましょう。クロスバイクがMTB系コンポーネントで構成されている場合は、基本的にはロード向けのコンポーネントかグラベル向けのコンポーネントへの載せ替えになります。
変速周りの互換性は、互換チャートに合わせて選べば良いですが、注意したいのはブレーキ周り。
ディスクブレーキは、
- STIレバーが対応するブレーキキャリパー
- ブレーキキャリパーが対応するローター
- ローターが対応するホイール
という3つの規格がマッチする必要がなります。
特に注意したいのがブレーキキャリパー選びで、ロード向けのディスクブレーキキャリパーは取り付け方法が「フラットマウント」が主流ですが、MTB向けは「ポストマウント」が主流です。
使っているクロスバイクのマウントがフラットマウントであれば、対応するブレーキに交換するだけ良いですが、ポストマウントのフレームの場合、ポストマウントフレームにフラットマウントブレーキを取り付けるアダプタはないため、フラットマウントブレーキの取り付けができません。
そのため、ロード向けのポストマウントのディスクブレーキキャリパーというかなりレアなアイテムを探して来る必要が出てきます。
グラベルタイヤを選ぼう
ハンドル、コンポ周りの次は、グラベルロードバイクで一番の楽しみとも言える「グラベルタイヤ選び」です。
グラベルタイヤ選びで注意したいのが、フレームがどれくらいのタイヤサイズまで装着可能かを測る「タイヤクリアランス」です。
タイヤクリアランスは、タイヤとフレームとのスペースのことを指しますが、メーカーのスペック表に「最大xxCまでのタイヤに対応」と書かれている場合はそのサイズに、書かれていない場合は、現在装着されているタイヤとフレームとの隙間をメジャーなどで計測します。
例えば、現在のクロスバイクのタイヤが700x35Cで、タイヤとフレームとの隙間が2cmほどあったとすると、最大で700x45Cくらいまでのグラベルタイヤを装着出来ると想定できます。なお、フレークの隙間は、タイヤの上方向だけでなく、横方向にもどれくらいクリアランスがあるかをチェックしましょう。
グラベルを走る時は、タイヤに泥などが付着した状態で走ることもあるので、最低でも1cmはクリアランスを確保した方が良いでしょう。
パーツの選定が終わったらパーツ交換をしよう
パーツの選定が終わったらパーツの交換をすればクロスバイクのグラベルロードバイク化が完了です。
スポーツ自転車のパーツの組み替えば、素人でも調べて慎重にやれば出来るカスタマイズですが、自信がない方はスポーツ自転車専門店に依頼をしましょう。
工賃が数万円かかることもありますが、ブレーキ周りなどに不具合があると事故につながることがあるため、自信がない方は、プロに任せるのが安全です。
工賃は高いですが、パーツを交換するのに必要な工具などを揃えるコストを考えたら、一度切りならプロに任せた方がコスパは高くなります。もし、今後自分でパーツのカスタマイズなどもしたいのであれば、この機会に自転車工具を揃えるのアリです。
クロスバイクのグラベルロード化に関するよくある質問
クロスバイクをグラベルロード化するメリットとデメリットは?
クロスバイクをグラベルロード化するメリットは今持っているバイクを活かせるという点でしょう。費用的にも、新車のグラベルロードバイクを購入するよりも安くなることがほとんどです。
逆にデメリットは、車体重量が重くなりがちという点です。グラベルロードバイクも車体重量は重い部類ですが、それでも12kgくらいが上限です。一方で、クロスバイクは、グレードにもよりますが、13kgオーバーの車体が多いため、どうしても重いバイクになってしまいます。
手持ちの自転車を手軽にグラベル化
グラベルロードバイクは、メーカーが「グラベルロードバイク」として売っているものを買うのが多いですが、ロードバイクやクロスバイクなどをカスタマイズして「グラベル化」することも可能です。
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