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グラベルロードに体重制限はある?重い人はどうやって選ぶのが良い?
グラベルロードバイクなどのスポーツ自転車は、軽量に出来ている分、対応する体重が制限されているケースがあります。今回は、体重が重い方のグラベルロードバイクの選び方をまとめました。
更新日: 2023.7.6公開日: 2022.9.6
グラベルロードバイクの対応体重は100kg前後が標準
グラベルロードバイクなどのスポーツ自転車には、基本的には体重制限がない(自転車を運転出来る人の考えられる体重には対応できる)ことがほとんどですが、ホイールについてはメーカーによっては体重制限を決めていることがあります。
例えば、Mavicのグラベルホイール「ALLROAD DISC」は「車体+体重が120kg以内」となっています。
ホイールが長持ちするよう自転車を含むホイールにかかる総重量を120キロ以内とすることを推奨
[ALLROAD DISC | Mavic](https://www.mavic.com/ja-jp/allroad-disc-rr0994.html)
一般的にかなり肥満な方でも100kg前後くらいでしょうから、対応体重は広めと言えます。
ホイールメーカーについては体重制限をWebサイトに記載することが多いですが、完成車の場合は記載がない場合が多いので、心配な方は購入前にメーカーに問い合わせるようにしましょう。
体重がある方はグラベルロードは最適
太めのチューブレスタイヤに対応していることが多い
ホイールに体重制限があるのは、リムとスポークが耐えられる荷重に限界があるためです。逆に言えば、リムとスポークへの荷重が減れば、それだけホイール全体へのダメージも少なくすることが出来ます。
現在のロードバイクの主流なタイヤタイプであるクリンチャーは、構造的にタイヤ内部を高圧にする必要があり、路面からの衝撃をタイヤ、ホイール、フレーム、ライダーの身体の全てで受け止めます。
一方で、グラベルロードバイクで採用が進んでいるチューブレスタイヤは、チューブなしでもタイヤの形状を保持することが出来るため、クリンチャーよりも空気圧を下げることが出来ます。
しかも、グラベルロードバイクが対応する太めのタイヤなら、タイヤ内部の空気量が細いタイヤよりも多いため、低めの空気圧でもしっかりとタイヤにクッション性を持たせることが出来ます。
悪路を想定した頑丈な作り
軽量さとエアロ効果を追求しているロードバイクと比較して、グラベルロードバイクは悪路を想定していることからある程度頑丈な作りになっています。その意味では、舗装路では体重が重い方でもある程度安心して乗ることが出来るでしょう。
ただし、体重がある方がグラベルなどの悪路を走る場合、メーカーが想定する以上の荷重がバイクにかかってしまう可能性があるので、チューブレスタイヤやサスペンションの導入など、工夫が必要になるかもしれません。
体重がある方はグラベルロードの選び方
では、体重がある方はどのようなグラベルロードバイクを選ぶべきなのでしょうか?
まず注目したいのがフレームとホイールの素材。
グラベルロードバイクの上位モデルはカーボンを採用していますが、一点への荷重に弱いカーボンは体重の重い方には不向きです。アルミやクロモリなどのしなやかな金属を採用したモデルが良いでしょう。
次にサイズです。
体重がある方は足の筋肉量も多いため、高いパワーを出すことが出来ますが、その反面足をあげる動作が大きくなります。そのため、フレームサイズが大きすぎると乗車する際に跨ぐことが出来ないので、フレームサイズはワンサイズ小さめを選ぶ方が良いでしょう。
最後に積載面について。
グラベルロードバイクはキャンプツーリングなどが楽しめるように積載力が高いモデルが多いですが、キャンプギア一式を積載すると10kgを超えるケースもあります。体重70kgの方が10kgのギアを積載しても問題ありませんが、体重110kgの方が10kgの荷物を積載すると制限体重に引っ掛かることがあります。
その意味では積載力を増やすためにリアキャリアや前カゴなどの「重いパーツ」を装着するのはなるべく避けて、サドルバッグなどの軽いものを使って積載するようにしましょう。
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