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グラベルロードバイクをロードバイク化する方法
ロードバイクの派生系であるグラベルロードバイクは、そのままでも舗装路を走ることが出来ます。しかし、ロードバイク化すれば「もっとロードバイクに近い走り」を実現することが出来ます。
更新日: 2023.11.26公開日: 2022.10.26
グラベルロードバイクとロードバイクの違いは?
グラベルロードバイクとロードバイクの違いは、「ジオメトリ」と「ホイール・タイヤ」です。また、モデルによっては変速がフロントシングルのものもあり、変速・クランクの違いもあるでしょう。
ジオメトリは変えられませんので、ホイール・タイヤとギア系をロードバイク寄りにカスタマイズすることで、グラベルロードバイクをロードバイク化するは可能です。
特に有効なのがホイール・タイヤで、走る道によって「ロード用セット」「グラベル用セット」を交換するだけで、グラベル・ロード両用の万能バイクにアップグレード出来ます。
ロードバイク化するためのカスタマイズ
ロード用ホイールへの交換
グラベルホイールとロードホイールでは、走行目的が違うためホイールの作りが違います。ロードホイールは「軽くてエアロ効果の高い」ことを目的にしていますが、グラベルホイールは「太いタイヤを装着して悪路でも壊れない」ことを目的にしています。
グラベルロードバイクの標準装備のホイールはグラベルを意識した「ワイドリムで頑丈な(重めの)ホイール」なので、ロードバイク化をしたいならホイールは交換するのがオススメです。ホイールを交換するだけでも数百グラム軽量化も出来ます。
最近のディスクブレーキ用ホイールは、ロードとグラベルの両方で使えるように設計されている製品が多いため、リム内幅が20mm程度のロード用のホイールに交換すると、タイヤを交換するだけでロードでもグラベルでも対応できるため、守備範囲が広いグラベルロードバイクにアップグレード出来ます。
ディープリムのディスクホイールに交換すると、よりレーシーになってロードバイクに近くなります。
ロードタイヤへの交換
自転車では走りに大きく影響を与えるのがタイヤです。グラベルロードバイクでは37〜40Cくらいの太いタイヤを装着することが多いですが、ロードバイクではクリンチャーなら25C、チューブレスなら28Cがメジャーです。
タイヤの交換はグラベルホイールのままでも可能ですが、グラベルロードバイクの場合、太いタイヤを装着できるようにタイヤクリアランスが広めに取られているので、25Cなどの細いタイヤにするとフレームとのクリアランスが不自然に開いていて、見た目的にはちょっとロードっぽくなくなってしまいます。
例えば、最大で700-45Cほどのクリアランスがあるグラベルロードバイクの場合は、32Cや35Cくらいの太さがあったほうが見た目的に収まりがよくなります。
最近のチューブレスタイヤは30Cや32Cでも軽量なモデルがあるので、走りも見た目も損なわずに、ロードバイク化が可能です。
フロントシングルなら、出来ればフロントダブルにしたい
一部のグラベルロードバイクは、完成車の時点でフロントシングルになっている場合があります。フロントシングルでも問題ありませんが、フロントダブルにしたほうが、舗装路での細かなギアチェンジが可能になります。
ただし、フロントシングルをフロントダブルにするには、
- 左レバー(ダブル用に交換)
- フロントディレイラー
- フロントダブルのクランクセット
- フロントディレイラー用のワイヤーセット
を追加で用意する必要があるため、コストがかなりかかってしまうのがデメリット。また、フロントダブルにすることで重量もアップしてしまいます。
その意味では、フロントシングルのグラベルロードバイクをロードバイク化する際は、「予算に余裕があったらフロントダブルにする」くらいでも良いでしょう。
グラベルロードバイクをロードバイク化に関するよくある質問
グラベルをロード化するのと、ロードをグラベル化するのはどちらが良い?
どちらん用途が多いかで、ベースとなる車体を決めるのが良いでしょう。
グラベルが基本で舗装路も快適にしたいなら、グラベルロードバイクをロード化カスタムするのが良いですし、ロードが基本ならロードをグラベルカスタムするのが良いでしょう。
ただし、ロードバイクをベース車体とする場合、取り付けができるタイヤサイズに制限がある(あまり太いタイヤを装着できない)点や、積載するためのダボ穴が少ないというデメリットもあるため、完全にグラベルロードバイクと同じ使い方はできません。
グラベルロードバイクをロードバイク化したら速くなる?
基準をどこにするかですが、グラベルロードバイクでも、ロード向けのコンポやホイール・タイヤでカスタムすれば、ある程度軽量で、エアロ効果を出せる車体になるため、ロードに近い速さでライドすることが可能です。
ただし、いくらグラベルロードバイクをロード化カスタムしても、最新の上位グレードのエアロ・ロードバイクのような速さで走るのは難しいかと思います。
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