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MTBホイールでグラベルロードバイクをカスタムする方法と選び方

太いタイヤでMTB的な走りも楽しめるグラベルロードバイク。どうせ悪路を楽しむなら、MTBホイールを履いてよりMTB的にカスタムするのも一つの楽しみ方です。

更新日: 2023.11.24公開日: 2022.9.19

グラベルロードバイクでMTBホイールを使うメリットは?

ホイールアップグレードの選択肢が広がる

グラベルロードバイクには、通常700Cのロードバイク互換ホイールが搭載されています。ロードバイク互換ホイールは、推奨タイヤサイズの最大が32Cほどが多く、グラベルロードでMTBで走るような悪路を走ろうとすると、やや心許ないでしょう。

最近では45C以上を装着出来るグラベル専用ホイールもラインアップされてきていますが、選択肢が少ないのが実情です。

つまり交換ホイールにMTBホイールを視野に入れると、

  1. 太いタイヤを装着出来る
  2. ホイールの選択肢が広がる

と言うメリットがあります。

逆に、太いタイヤが必要ないと言うのであれば、ロード向けホイールを使った方がグラベルロードでは互換性周りも楽です。

650B(27.5インチ)ホイールの選択肢が広がる

ロードバイクではまだまだマイナーな650Bホイールでは、MTBでは27.5インチホイールは主流なサイズの一つです。

そのため、グラベルロードバイクに650Bホイールを装着して、60Cなど太いタイヤを装着したい場合は、MTBホイールを視野に入れると選択肢が一気に広がります。

MTB向けの650Bホイールは、対応するタイヤサイズが2.6インチ(66mm幅)までは普通に対応するので、より太いタイヤでグラベルでの安定感をアップしたい場合に、最適なカスタムになります。

ロードホイールとMTBホイールの違いを知ろう

タイヤクリアランスが広く、ディスクブレーキを採用するグラベルロードバイクは、ロードバイクホイールだけでなく、MTBホイールを使うことが出来る、カスタマイズ性が非常に高いロードバイクです。

ただ、ロードバイクホイールとMTBホイールは規格がかなり違うので、違いをしっかり把握していないと使うことが出来ません。

ロードバイクホイールとMTBホイールの違いは主に、

  1. エンド幅の違い
  2. シャフト径の違い
  3. フリーボディの違い

の3つです。

エンド幅の違い

スポーツ自転車では、エンド幅(OLD)と呼ばれるホイールを嵌めるリアエンド、フロントエンドの幅が車種ごとに異なります。

エンド幅は、

  1. 100/130mm(ロード、クイックリリース)
  2. 100/135mm(ロード・MTB、クイックリリース)
  3. 100/142mm(ロード・MTB、スルーアクスル)
  4. 110/148mm(MTB、スルーアクスル)=>ブースト規格

の4種類がメジャーです。

このうち、グラベルロードバイクはフロント100mm、リア142mmエンド幅がメジャーですが、MTBの場合はミドルグレード以上のMTBホイールはエンド幅が110mm・148mmのブースト規格が多いため、物理的にグラベルロードバイクに取り付けが出来ません。

製品によってはエンド幅を調整するアダプタが付属する場合がありますが、そうでない場合、もしくはアダプタが入手できない場合は、使うことが出来ないと思っておきましょう。

シャフト径の違い

自転車ではシャフトを使ってフレームとホイールを固定しますが、ここの口径にも違いがあります。

クイックリリース式では9mmが主流ですが、スルーアクスルでは12mmが主流です。9mm同士、12mm同士ならグラベルロードにMTBホイールが使えますが、MTBのホイール場合、フロントのシャフト径が15mmの製品が多いため、シャフト径を合わせるアダプタを使う必要が出てきます。

フリーボディの違い

意外と見落としがちなのが、フリーボディの違いです。

フリーボディは、シマノ、カンパ、スラムとそれぞれ種類が違います。

さらに、同じシマノのでもロードとMTBで互換性がないケースがあります。シマノのロード向けフリーは、11速はHGスプライン Lで8〜10速はHGスプライン M、MTB向けは12速がマイクロスプラインで、8〜11速はロード向け10速と同じHGスプライン Mです。

シマノのMTB用フリーボディの互換性については下記の記事が詳しいです。

シマノのMTB用スプロケットとホイール(フリーボディ)の互換性まとめ | cyclabo

カンパはカンパでしか使えませんし、スラムもXDとXDRという独自のフリーボディ規格があります。

現在使っているフリーボディと違いフリーボディがついているMTBホイールを買ってしまうと、使えないか、コンポ一式交換になるので注意が必要です。

グラベルロードバイクにMTBホイールを選ぶ際の注意点

エンド規格が合うものを選ぼう

まず大事なのは、エンド規格が自分のグラベルロードバイクと合っていることを確認することです。

  1. エンド規格(クイックリリース/)
  2. エンド幅
  3. シャフト径

この3点が合っていれば、ディスクブレーキ車であればMTBホイールを使うことが出来ます。

特に注意したいのがエンド幅で、グラベルロードバイクは142mmエンド幅が主流ですが、現在のMTBは148mmエンド幅が主流。142mmエンド幅のMTBホイールは、旧世代のモデルがメインです。

旧世代のMTBホイールの場合、リム幅が狭いことが多く、あまり太いタイヤを装着できないことがあります。

対応タイヤに注意しよう

グラベルロードバイクでMTBホイールを使う際に注意したいのが、対応するタイヤサイズです。

700Cや650Bといった外周サイズはもちろんのこと、MTBホイールはリムの内幅が広いモデルが多く、対応タイヤ幅が32Cからと言うモデルも存在します。

装着したいタイヤが合っていれば良いですが、28Cや30Cなどを履いて「ロードバイクライク」に走りたい場合などは、MTBホイールは使うことが出来ません。

フレーム・フォークのクリアランスのチェックも忘れずに

MTBホイールが装着できたとしても、フレーム・フォーク側のクリアランスが狭く、太いタイヤを装着できないのであれば、敢えてMTBホイールを選択するメリットはありません。

ですので、MTBホイールを購入する前に、必ずタイヤクリアランスをチェックしましょう。フレームのクリアランスは、幅と高さを計測すればOKです。念の為、前後左右に1cmほど隙間が開くようにすると安心です。

グラベルロードバイクのMTBホイール・カスタムに関するよくある質問

Q.

650Bホイールなら27.5インチのMTBタイヤを装着できる?

A.

650Bホイールの対応タイヤサイズが、装着したい27.5インチMTBタイヤのタイヤサイズに合っていること、装着するバイクのタイヤクリアランスの範囲内であること、この2点が問題なければMTBの27.5インチタイヤを装着できます。

Q.

同じサイズの650BのグラベルタイヤとMTBの27.5インチタイヤではどこが違う?

A.

650Bのグラベルタイヤは、グラベルと舗装路に最適化したタイヤで、27.5インチMTBタイヤはトレイルなど悪路に最適化したタイヤでデザインが異なります。ブロックパターンやノブの高さなど、重量、タイヤの厚みなどの違いです。

650Bのグラベルタイヤはノブが小さく全面にレイアウトされ、軽量で舗装路でも軽快に走行できるようにデザインされていますが、27.5インチのMTBタイヤは高くて大きめのノブを広めにレイアウトしているため、砂利や泥などをしっかりキャッチしてくれますが、舗装路での走りは重くなります。

それぞれ性格が違うので、走りたい場所に合わせて選ぶのベストです。

Q.

グラベルホイールとMTBホイールの違いは?

A.

MTBホイールはグラベルホイールよりも「衝撃に強く」「太いタイヤを装着できる」ように設計されていますが、グラベルホイールは「舗装路 + 軽い未舗装路」くらいを想定しています。

ダウンヒル用などのMTBホイールであれば、数mの大きなジャンプも可能なレベルの耐久性がありますが、グラベルホイールは地上から15cm程度のジャンプを想定しています。

グラベルロードバイクのホイール選び

グラベルロードバイクのホイールは専用のものが良いのか、ロードホイールでも良いのか、MTBホイールも使えるのかなど、グラベルロードバイクのホイールカスタマイズについて解説します。

悪路を快適にするカスタマイズ

砂利道などを走るグラベルロードバイクは、舗装路よりも路面からの振動や衝撃が大きくなります。悪路に最適化することで、ライドを快適にすることが出来ます。

グラベルロードバイクの楽しみ方を広げよう!

「中途半端」とも言われるグラベルロードバイクですが、実はカスタマイズやセッティング次第でいろんな道を楽しめます。グラベルロードバイクの楽しみの幅を広げる方法を解説します。

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