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なぜ人気?クロモリフレームのグラベルロードバイクの特徴と魅力

一部のグラベルロードバイクユーザーの間で、人気が高いクロモリフレーム。なぜグラベルロードバイクでクロモリフレームが人気なのか、その特徴と魅力を解説します。

公開日: 2023.12.20

クロモリフレームのグラベルロードバイクの特徴と魅力

カスタマイズ性が高い

アルミやカーボンのフレームは、メーカーが設計したものを使うのが通常ですが、パイプからフレームビルダーが手作業で構築するクロモリフレームは、自分の身体に合ったジオメトリでフレームを作れるほか、ダボ穴の数など高い自由度が魅力の一つ。

フレームビルダーに依頼すれば、ダボ穴を好きなところに設置することもできますし、フェンダー用の穴を設置することもできます。

また、どんな走りがしたいのか、どんなところを走るのかなど、フレームビルダーと相談しながらフレームを作れるため、用途の広いグラベルロードバイクでは、自分に合わせることが出来るという点で人気が高いのも頷けます。

傷や衝撃をそこまで気にしなくて良い

未舗装路を走ったり、自転車旅に出たりすると、どうしてもグラベルロードバイクにダメージを与えてしまうようなシーンが多くあります。

旅先や自転車キャンプなどで、「フレームが割れないか、クラックが入らないか」と心配するよりも、安心して自転車を取り扱うことが出来るという点で、クロモリフレームは優れています。

グラベルレースを走る場合は軽量かつ剛性が高いカーボンフレームが選ばれますが、グラベルを楽しむだけならば、クロモリフレームは良いチョイスのと言えます。

クラシックな見た目

ここは個人の好みにもよりますが、現代のエアロなフレームと違って、クラシックな見た目のクロモリフレームは「ザ・機能自転車」という見た目も魅力の一つです。

特に年齢層の上の方にとっては、かつての旅自転車の代名詞「ランドナー」を連想させることもあり、クロモリフレームを選ぶことも多いでしょう。

打撃に強い

クロモリのフレームで使われるクロモリブデン鋼は、強度と耐久性が高い鋼の合金のため、軽量さに特化した金属であるアルミや、カーボンを樹脂で固めたカーボンフレームよりも、単点への打撃に強いのが特徴。

クロモリのフレームでも単点へ強い衝撃がかかると凹んでしまいますが、カーボンのようにちょっとした衝撃でクラックが入って使い物にならなくなることはありません。

この点は、フレームにダメージを負いやすいグラベルをhさいる上では重要なポイントです。

クロモリフレームのグラベルロードバイクのデメリット

フレームに自体に特殊な機能がない

現在のグラベルロードバイクのフレームは、

  1. 衝撃軽減機構
  2. フレーム・ストレージ

など、ロードバイクの走行性能を維持しつつ、未舗装路での走りをより快適にするための機能がどんどん追加されています。

クロモリフレームのグラベルロードバイクの場合、シンプルなパイプをつなげた形になるため、フレーム自体にこうした特殊な機能を追加するのはかなり難しいでしょう。

乗り慣れないと疲れやすい

カーボン、アルミ、クロモリというロードバイクでメジャーなフレーム素材の中で、クロモリはかなり「しなり」がある素材です。

カーボンやアルミなどの硬めのフレーム素材のロードバイクに乗り慣れた方だと、力が逃げる感覚があり、乗るだけでも疲れてしまうという場合もあります。

ただ、ここは慣れや好みの部分でもあるので、どれくらい違いがあるかを実際に試乗してみて確認してみましょう。

比較的重い

クロモリフレームは、フレームセットで2〜2.5kgが一般的で、フレームセットで2kgを切るのが当たり前なカーボンフレームやハイエンドのアルミフレームには、軽さという点では負けます。

ただし、クロモリフレームでも、エントリーグレードのアルミフレームと同じくらい軽量に仕上げることは可能です。

グラベルロードバイク・ポジションガイド

ロードバイクともMTBとも少しポジションの考え方が違うグラベルロードバイク。ポジションを最適化する方法を解説します。

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