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グラベルロードバイクをクリンチャーで運用するメリットとデメリット
チューブレスが主流のグラベルロードバイクで、クリンチャータイヤを装着するメリット・デメリットをまとめました。
更新日: 2023.11.26公開日: 2022.11.1
目次
メリット
運用・メンテナンスが簡単
現在では、ロードバイクシーンでもクリンチャータイヤが主流ですが、それ以前はロードバイク、特にレースシーンではチューブラーが主流でした。
クリンチャーがチューブラーに置き換わったのは運用・メンテナンスの容易さ。フォルダブルなタイヤであれば素手でタイヤを嵌めてチューブを入れて、空気を入れてセットアップ完了になるため、非常に簡単です。
メンテナンスという点でも、タイヤ周囲に異物かないかのチェックと、定期的なチューブ交換を行えば、かなり長い間ノーメンテナンスで運用可能です。
ただ、メンテナンスの容易さという意味では、チューブレスも「定期的にシーラントを補充するだけ」という意味では、一度セットアップしてしまえば同じくらい楽です。
パンク修理が簡単
クリンチャーのメリットが一番出るのがパンク修理時でしょう。
クリンチャーのパンク修理は、タイヤをリムから外してチューブを入れ替えるだけなため、初心者でも取り扱いがしやすく、タイヤに問題がなければ、チューブ交換費用だけで済むためコスパも高くなります。
「チューブを携帯するから荷物が増えて嫌だ」という声もありますが、チューブレスでもチューブは携帯しておいた方が安心ですから、条件は同じです。
デメリット
パンクリスクが高い
クリンチャーの最大のデメリットでもあるのが、チューブ要因のパンクがあること。「チューブを使うから運用が楽」というのが、デメリットにもなるということですね。
チューブ要因のパンクは、段差などでリムとチューブが噛み合ってしまい穴が開く「リム打ちパンク」や、タイヤとチューブが摩耗することでチューブに穴が空いてしまうパンク、チューブバルブの根本が劣化して空気漏れが発生するなど、様々です。
チューブラータイヤならチューブがタイヤに包まれているのでチューブ由来のパンクは少ないですし、チューブレスはそもそもチューブが存在しないのでチューブ由来のパンクは0です。
段差や砂利などでタイヤに強い衝撃が加わるグラベルロードバイクでは、特にチューブ由来のパンクリスクが高くなります。
低圧運用が出来ない
チューブレスを選ぶ理由の一つが低圧運用が出来るという点にあります。グラベルロードバイクのように、悪路も走る想定の自転車では、タイヤを低圧にすることで路面からの振動をタイヤがクッションになって吸収してくれます。
チューブが入るクリンチャーでは、低圧にすることでタイヤとチューブの摩擦が増えたり、リム打ちパンクを起こしやすくなったりするため、ロードバイクなどでは高圧で運用するのが通常です。
ただ、太めのタイヤであれば40PSIなどのロードバイクと比較すると低圧での運用は可能です。
グラベルロードバイクをクリンチャーで運用すると良いシーン
普段乗り・街乗り
普段乗り・街乗りの場合、舗装路を走ることがほとんどですから、チューブレスのように低圧運用をしなくても乗り心地は悪くありません。
また、普段乗り・街乗りの場合は「普段の足として稼働率が高いこと」が重要ですから、チューブレスのように出先でエア漏れが起こったり、パンクしてしまった際にシーラントまみれで修理をするというのは現実的ではありません。
舗装路メインのサイクリング
舗装路メインのサイクリングであれば、チューブレスでもクリンチャーでもどちらでも良いでしょう。ただ、ロングライドの場合は、パンク時の修理時間が短い方がライド時間も長く出来、ストレスも少ないので、あえてクリンチャーを選ぶという方も多くいます。
ここ数年でチューブレスホイール、チューブレスタイヤの品質が飛躍的に向上していて、チューブレスでもロングライドに耐えうる環境ではありますが、あと数年くらいはクリンチャーの方が安心というトレンドが続くのではないでしょうか。
今からグラベルタイヤを買うなら「チューブレスタイヤのチューブド運用」のもアリ
現状ではホイールリムとタイヤの相性が起きやすい(それでもここ数年でかなり減った)チューブレスですが、グラベルを走っているとチューブレスにしたいという欲望が出てくる可能性があります。
その意味では、タイヤ選びでとりあえずクリンチャーを選ぶのではなく、チューブレスタイヤに敢えてインナーチューブを入れて「チューブド」として運用してみるのも良いでしょう。
チューブレスを試してみて合わなければチューブドにすればいいですし、チューブレスで問題がなければそのままチューブレスで運用すれば良いので、選択肢が生まれるという意味で幅のある選び方かと思います。
グラベルロードバイクのクリンチャー運用に関するよくある質問
クリンチャーでグラベルを走るとパンクする?
走行するグラベルがどれくらい荒れているのかもよりますし、タイヤの耐パンク性能や空気圧設定にもよりますが、チューブが入っている分、チューブレスよりはグラベルでパンクはしやすくなります。
ただ、クリンチャーだからすぐにパンクしてしまうというわけでもなく、タイヤの耐パンク性能が高い場合はパンクしないこともありますし、耐パンク性能が高くてもパンクしてしまう時はパンクします。
街乗りではクリンチャーがベスト?チューブレスは意味がない?
パンクなどのトラブルの際に、簡単に修理できるという意味では、気軽さが大事な街乗りではクリンチャーが良いですが、街乗りでチューブレスの乗り心地を楽しむの一つの選択肢です。
ただ、通勤・通学で往復10kmを超えるような使い方では、クリンチャーのが安心です。
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