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ディープリムホイールはアリ・ナシ?グラベルロードで使うメリット・デメリット

軽量でエアロ効果に優れていると言うことでロードバイクで愛用者が多いディープリムホイール。アドベンチャー用途が多いグラベルロードバイクで使うメリットとデメリットをまとめました。

更新日: 2023.7.4公開日: 2022.9.14

グラベルロードバイクでディープリムホイールを使うメリット

舗装路での巡航速度維持が楽になる

グラベルロードバイクは700Cという非常に大きいホイールを装着している自転車なので、ホイール周りには回転する際にホイールの周辺に空気の渦を発生させます。この渦は高速域になるほど推進力を阻害する要因になります。

ディープリムホイールは、リムを高くすることで推進力とホイールが発生させる空気の渦の影響を低下させる効果が認められているため、エアロ効果が期待できます。

エアロ効果が出るのは一般的に時速30kmを超えたあたりとも言われていて、高速域での走行時により効果が出ます。そのため、平坦な舗装路で高速巡航する際に、特にディープリムホイールの恩恵が受けられます。

実際にディープリムホイールを履いて時速35〜40kmくらいで走行すると、ナローリムではなかった「速度の伸び」を感じます。

逆に言うと、グラベルや坂道など高速巡航しないシーンではディープリムの恩恵はあまりありません。

車体を軽量化出来る

これはディープリムというよりもカーボンホールのメリットになりますが、ディープリムはアルミでは非常に重いため、基本的にはカーボンリムホイールになります。

カーボンホイールは非常に軽量なため、ただでさえ重めのグラベルロードバイクでは軽量化効果が非常にあります。完成車に付属するホイールは前後で2kg前後のものが多いですが、カーボンホイールであれば、ディープリムでも前後で1,500gが標準。ホイールだけでも500g、タイヤも合わせれば1kgほど軽量化することも不可能ではありません。

グラベルロードバイクでディープリムホイールを使うデメリット

破損リスクが高い

舗装路を走るロードバイクでは、落車する以外にホイールのリムに衝撃が加わることがほとんどありません。最近のカーボンホイールは舗装路上から跳ね返った小石くらいではクラックが入ることもありません。、

しかし、グラベルを走る場合は、砂利道で大きめの石にヒットしたり、道から生えている枝にぶつかる可能性もあります。また、グラベルや林道、トレイルなどでは、舗装路よりも落車のリスクも高まります。

アルミリムのホイールの場合、変形する性質がある金属なので、そうした異物にぶつかっても凹むくらいで済みますが、カーボンはエポキシなどの樹脂で固めているので、亀裂(クラック)が出来てしまいます。

一旦クラックが入ると、力が加わる度にそこからクラックが広がってしまうため、そのまま乗るは危険です。つまり、クラックが入ったら買い替えということになります。

値段が高い

アルミリムのホイールは機械で製造されますが、カーボンリムは基本的に全て手作業です。つまり、人的コストがかかるため、アルミリムホイールに比べて非常に高額です。

最近ではカーボンの製造技術が上がってきて価格も下がってきてはいますが、アルミリムのホイールはハイエンドモデルでも10万円未満の中、カーボンのディープリムホイールは定価で10〜30万ほどすることがほとんど。

アルミホイールと比較するとどうしても高額になってしまいます。

超ワイドリムの製品が少ない

グラベルロードバイクでは、38Cや45Cといったワイドなタイヤを履くことが多いため、ホイールリムの内幅が23mmなどの超ワイドリムホイールが一般的です。

しかし、舗装路走行を想定したディープリムホイールはリムの内幅が19mm程度で、推奨最大タイズが32Cほどがほとんど。グラベル用ホイールほど超ワイドリムなディープリムホイールは種類がありません。

最近は「ロードでもグラベルでも」というカーボンホイールも増えてきていますが、グラベルロードユーザーにとってカーボンホイールの選択肢が増えるのはもう少し先でしょう。

グラベルロードバイクのホイール選び

グラベルロードバイクのホイールは専用のものが良いのか、ロードホイールでも良いのか、MTBホイールも使えるのかなど、グラベルロードバイクのホイールカスタマイズについて解説します。

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