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グラベルロードバイクにサスペンション・シートポストをつけるメリット・デメリット
グラベルロードバイクでMTBのような悪路を走る場合、サスペンションが欲しくなります。手軽な方法でグラベルロードバイクにサスペンションを追加できるのが、サスペンション・シートポストです。
更新日: 2023.7.4公開日: 2023.1.19
目次
サスペンション・シートポストとは何か?
サスペンション・シートポストは、その名の通り、サスペンション機能を搭載したシートポストです。
サスペンションの方法はメーカーによって様々で、シートポストにバネサスペンションが組み込まれているタイプや金属の”しなり”を利用して、衝撃を吸収するタイプもあります。
グラベルロードバイクにサスペンション・シートポストをつけるメリット
細かな衝撃を緩和し、ライド時の疲れを軽減出来る
悪路を走る際は、グラベルロードバイクはMTBのようにフォークやフレームにサスペンションがないため、路面からの衝撃を身体で受け止めることになります。
受ける衝撃は細かな断続的な衝撃から、段差での大きな衝撃まで様々ですが、シートポストにサスペンションがあることで軽減が期待できるのは、細かな断続的な衝撃。細かな断続的な衝撃はロングライドでの疲れに繋がります。
サスペンション付きシートポストは、MTBのサスペンションほどの効果は期待できませんが、細かな断続的な衝撃には効果的です。
お尻の痛みを軽減出来る
ロードバイクなどのスポーツバイクは、シティサイクルのクッション付きのサドルと違って、力をしっかりと伝わるように、薄くて硬いサドルが採用されます。
力を伝えるという意味では効果的ですが、ライドポジションがしっかりしていなかったり、お尻の筋肉が鍛えられていないと、ロングライドでお尻が痛くなってしまいます。
グラベルを走るとなるとお尻に衝撃が伝わってしまい、摩擦や衝撃でさらにお尻の痛みが悪くなることもあります。
MTBでは、衝撃が多いようなシーンではスタンディングすることが多いですが、グラベルロードバイクで走るような林道などは平坦や軽い坂道が多いので、シッティングでライドすることが多くなり、お尻の痛みに繋がります。
サスペンション付きシートポストを使うことで、これらの痛みを軽減することが出来ます。
グラベルロードバイクにサスペンション・シートポストをつけるデメリット
力が伝えにくくなる
ロードバイクのサドルが薄くて硬いのは、軽量化を見込むだけでなく、ペダリングする力をしっかりと伝えるという重要や役割があります。これはロードバイクでは前傾姿勢でペダルに体重を乗せて走るからです。
実際にサスペンション付きのシートポストに乗ってみるとわかりますが、サスペンションの沈み込みが深いほど、ペダリング時にサスペンションが沈み込んでしまうことがわかります。サスペンションが、路面からの衝撃だけでなく、自分のペダリングの力も吸収してしまうわけです。
そのため、グラベルロードバイクにサスペンション・シートポストを取り付けると、ロードバイクの本来の直進性能が落ちてしまい、走りに違和感があるだけでなく疲れてしまう可能性があります。
重量アップする
サスペンション・シートポストは、サスペンション機構の分だけ、通常のシートポストよりも重くなります。製品によって異なりますが、概ね300g程度重要アップするイメージ(シートポスト2本分くらい)です。
ただでさえ重いグラベルロードバイクがさらに重くなるということは、ロングライドでの疲れにも影響するため、大きなデメリットになります。
グラベルロードバイクにサスペンション・シートポストは必要か?
ここまで見てきた通り、サスペンション・シートポストはグラベルロードバイクにおいてはメリットとデメリットがあり、それぞれが大きくなります。
衝撃吸収という大きなメリットを加えて重量増や直進性能の低下を受け入れるかは、難しい判断です。
実際、グラベルロードバイクで、低圧で高エアボリュームな太いチューブレスタイヤでクッション性を高める方法がメジャーな衝撃吸収の方法です。
サスペンションがないグラベルロードバイクで、どのように衝撃をいなすかはまだまだ確立された方法がないため、自分にあった方法を探していくのが良いでしょう。
悪路を快適にするカスタマイズ
砂利道などを走るグラベルロードバイクは、舗装路よりも路面からの振動や衝撃が大きくなります。悪路に最適化することで、ライドを快適にすることが出来ます。
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