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グラベルロードバイクのメーカー・ブランドの選び方!比較やポイントを徹底解説

数あるグラベルロードバイクから自分好みのバイクを探す方法の一つとして、メーカー・ブランドから選ぶ方法があります。今回は、メーカーごとのグラベルロードバイクの特徴の比較や選ぶ際のポイントを徹底解説します。

更新日: 2023.7.4公開日: 2023.3.8

メーカー・ブランドの選び方

予算を決める

予算が無制限の場合は別として、通常はグラベルロードバイクの購入に出せる金額は決まっているでしょう。ですので、「いくらまで出せるのか?」程度で良いので、予算を出しておくことは非常に重要です。

というのも、メーカーによってグラベルロードバイクのブランド・シリーズの価格帯がある程度決まっており、予算を決めた時点で選択肢から除外されるメーカーもあるからです。

また、予算を10万円未満、数万円程度に設定すると、主要自転車メーカーのグラベルロードバイクはそもそも購入することが出来ないため、その他の選択肢を選ぶことになります。

ですので、予算を決める際は、

  1. 10〜20万円
  2. 20〜30万円
  3. 30〜50万円
  4. 50万円〜

という4つくらいのレンジでざっくりと予算を決めて、メーカー・ブランドを絞り込んでいきましょう。

目的に合ったバイクを選ぶ

グラベルロードバイクは「オールロード的」なグラベルバイクと、「オフロード寄り」なグラベルバイクがあります。グラベルロードバイクはロードバイクとMTBの中間的なポジションのバイクなので、どちらに寄せるかがメーカーの特色になっているためです。

両者の違いは下記のようになります。

オールロード オフロード寄り
タイヤの幅 太め かなり太い
サスペンション なし あり
ハンドルの形状 通常ドロップ フレアハンドル
ジオメトリ ロードライク アップライト

オフロード寄りはMTBに近い構成で、オールロード寄りの場合は、ロードバイク、中でもエンデュランス系のロードバイクに近い構成です。

自分がどちらの用途でグラベルロードバイクに乗りたいのかによって、選ぶメーカーも変わってきます。

好みのカラー・デザインで選ぶ

グラベルロードバイクは高価な買い物になるので、見た目で好きになれるかは非常に重要なポイントです。人によっては「好きな色、好きなデザインであることは、機能性よりも重要」ということもあるほど。

グラベルロードバイクは、フレーム形状やカラー展開などメーカーごとに差別化されているポイントなのでカラーやデザインで絞り込んでいくと、自分好みのメーカーが絞られていきます。

主要バイクメーカーのグラベルシリーズを比較

価格帯

まずは、主要バイクメーカーのグラベルロードバイクの価格帯から見ていきましょう。

メーカー 所在国 ブランド名 価格帯
Specialized アメリカ Diverge ¥200,000〜
Trek アメリカ Checkpoint ¥250,000〜
Giant 台湾 Revolt ¥170,000〜
Cervelo カナダ Áspero ¥370,000〜
Canyon ドイツ Grail ¥180,000〜
Colnago イタリア G3X ¥1,000,000〜
Bianchi イタリア Impulso Allroad ¥230,000〜
Pinarello イタリア Grevil ¥650,000〜
Ridley ベルギー Kanzo ¥290,000〜
Scott スイス Addict Gravel ¥370,000〜
Kona アメリカ Rove ¥230,000 〜
Merida 台湾 Silex ¥150,000〜
BMC スイス URS ¥390,000〜
Orbea スペイン Terra ¥220,000〜
Focus ドイツ Paralane ¥320,000 〜
Giant 台湾 Revolt ¥170,000〜
Cinelli イタリア Zydeco ¥190,000〜

メーカーによってかなり差があります。例えば、低価格帯であれば、Giant Revolt、Canyon Grail、Merida Silexあたりが選択肢に入るとわかります。

バランスが良いのは、Specialized Diverge、Trek Checkpointあたりで、値段は20万円オーバーですが、後述の特徴でも解説する通り、独自のサスペンション機構を取り入れている点などを考慮すると、コスパは高いと言えます。

特徴

次にメーカー別のグラベルロードバイクの特徴を見てみましょう。

メーカー 所在国 ブランド名 特徴
Specialized アメリカ Diverge 独自のサスペンション機構でスムーズな乗り心地を実現。バランスが良いグラベルバイク
Trek アメリカ Checkpoint トラベルからレースまで対応するラインアップで、コスパが高い
Giant 台湾 Revolt 高性能でありながらコスパが高い
Cervelo カナダ Áspero レースグレードの最高性能グラベルロード
Canyon ドイツ Grail エントリーからハイエンドまで広い選択肢と高い性能でコスパ最高
Colnago イタリア G3X V3譲りのレーサーバイクながらエンデュランスにも最適
Bianchi イタリア Impulso Allroad Otreをそのままグラベル化したようなハイエンドシリーズ
Pinarello イタリア Grevil Dogma Fをベースにした最高性能グラベルロード
Ridley ベルギー Kanzo グラベルからエンデュランスまでカバーする万能バイク
Scott スイス Addict Gravel エアロロードをそのままグラベル化したような走りに特化したシリーズ
Kona アメリカ Rove クラシックな見た目のグラベルバイク
Merida 台湾 Silex アップライトなジオメトリが特徴なMTBライクなグラベル。コスパが高い
BMC スイス URS レースバイクをそのままグラベル向けにアップライトにしたハイエンドバイク
Orbea スペイン Terra バランスが良くロードもグラベルも対応するオールロードグラベル
Focus ドイツ Paralane エンデュランスやオールロードに寄せたライトユースなグラベルロード
Giant 台湾 Revolt 特徴的なフレームデザインが目を引く、コスパの良いグラベルロード
Cinelli イタリア Zydeco ロードとグラベルのバランスをとったオールロード系グラベルバイク

高額なシリーズほど、レースグレードバイクの特徴を引き継いでいたり、パーツや素材にハイエンドなものを使っています。

また、「ターゲットにしている走り」という点でも違いがあって、オフロード寄りのバイクの場合は、SpecializedのFuture Shockや、TrekのIsoSpeedなど独自のサスペンション機能を取り入れ、軽量さと衝撃吸収性能を両立されせています。

一方で、オールロード的なグラベルシリーズの場合は、「レース向けロードバイクをグラベル化」させているハイグレードモデルか、エンデュランスロードをベースにしたお手頃価格なグラベルロードバイクに分かれます。

この辺りはどういった走りをしたいのかによって変わってくるため、選ぶ際のポイントになるでしょう。

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