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チューブレスがベスト?グラベルタイヤのタイプはどれが良い?
タイヤ選びはグラベルロードバイクのカスタマイズの中でも楽しく、悩んでしまうところです。今回は、タイヤタイプごとの違いと、グラベルロードバイクで選ぶべきタイヤの種類をメリット・デメリットと共に見ていきましょう。
更新日: 2023.7.4公開日: 2022.9.13
目次
グラベルロードバイクで装着可能なタイヤタイプの違い
グラベルロードバイクに装着可能なタイヤのタイプは、
- クリンチャー
- チューブラー
- チューブレス
- チューブレス・レディ
の4種類があります。
それぞれの違いは「どうやって空気を保持するか」で、クリンチャーはインナーチューブを、チューブラーはタイヤ内部にあるチューブを、チューブレスとチューブレス・レディはチューブなしでタイヤ内部に直接空気を保持する形式です。
この中で、グラベルロードバイクで選ばれるのが、クリンチャーとチューブレス・レディです。
グラベルロードバイクでクリンチャーを選ぶメリットとデメリット
クリンチャータイヤは、グラベルロードバイクだけでなく、ロードバイクをはじめとしたスポーツ自転車、一般的な自転車でも採用されている、最もポピュラーなタイヤタイプです。
クリンチャーを選ぶメリット
クリンチャーのメリットは、メンテナンスが手軽な点。
パンクをしたらチューブを交換して空気を入れるだけですぐに走行可能ですし、スポーツ自転車であればホイールが簡単に取り外し出来るため、初心者でも簡単にチューブ交換が出来ます。
また、仮にチューブを忘れてしまったとしても、近くの自転車屋さんに行けばクリンチャータイヤのパンク修理を出来ないお店はありませんから、緊急時でもどこかで対処できるという安心感もあります。
クリンチャーを選ぶデメリット
一方で、クリンチャーのデメリットは、タイヤとチューブの摩擦によってパワーロスが生まれること、そして空気圧を高くする必要がある点です。
クリンチャータイヤは、チューブがタイヤ内部で膨らんで空気を保持しますが、別々のパーツであるために、どうしてもタイヤとチューブの摩擦が発生します。発生した摩擦は熱量を生んで、そのままパワーロスに繋がります。
また、グラベルロードバイクで装着されるような(MTBに比べて)細いタイヤは、空気圧が低いとチューブとホイールリムを挟むことで発生する「リム打ちパンク」を発生させます。そのため、クリンチャータイヤでは高圧にするのが定番ですが、高圧の場合、どうしても路面からの振動をダイレクトに受け、跳ねる形になるため乗り心地がよくありません。
グラベルロードバイクでチューブレス・レディを選ぶメリットとデメリット
もともとMTBでは導入が進んでいたチューブレス・レディ。ここ数年でロードバイクやグラベルロードバイクでも急激に採用が進んでいます。
チューブレス・レディはタイヤ内部にチューブを入れず、代わりにシーラントと呼ばれる液剤を入れます。この液剤が、タイヤの隙間からエアが漏れるのを防ぎ、結果としてチューブなしでもタイヤがエアを保持できるわけです。なお、シーラントも不要なのがチューブレスで、仕組みは同じですがシーラントがない分、軽量に出来ます。
チューブレス・レディを選ぶメリット
チューブレス・レディを選ぶメリットは、空気圧を下げることが出来ること、そしてパンクに強いことです。このどちらも「グラベルロードバイクで大きく恩恵を受ける」部分でもあります。
チューブレス・レディはチューブがないため物理的に「リム打ちパンク」が発生しません。ロードバイクでタイヤを高圧にするのは転がり抵抗を高める目的もありますが、「リム打ちパンク」を回避する目的もあります。チューブレス・レディの場合、空気圧を下げることでタイヤにクッション性を持たせることで、乗り心地を改善できます。
そしてもう一つがパンクに強いことです。まず、構造的にチューブがないのでチューブ由来のパンクは0です。それに加えて、内部にシーラントを注入するので、万が一タイヤに穴が空いてしまったとしても、小さな穴であればシーラントが穴を埋めてくれます。
チューブレス用の穴を埋めるキットも販売されているので、ロングライドなどの出先でもある程度であれば補修が可能で、パンクという観点でも走破性を高めてくれます。
チューブレス・レディを選ぶデメリット
チューブレス・レディを選ぶデメリットは、コストとメンテナンスの手間です。
まず、チューブレス・レディにするには、チューブレス・レディに対応した、
- ホイール
- タイヤ
- シーラント
- バルブ
が必要です。これらは、クリンチャーに比べて高価で、概ね20〜30%くらい高くなります。
また、チューブレス・レディは、シーラントを定期的に注入したり、タイヤのビードをあげるのにコンプレッサーが必要な場合があったり、ホイールとタイヤの相性次第でシーラントがうまく空気を保持できなかったりと、メンテナンスは明らかに手間です。
仮に出先でパンクしたとなると、シーラントまみれになりながら空気を入れる必要がありますし、クリンチャーのようにパッとすぐに補修が出来ません。
なぜチューブレスではなく、チューブレス・レディ?
同じチューブレスでも、チューブレス・レディではなくチューブレスにすれば良いのでは?と思うかもしれませんが、現状ではチューブレス・レディの方がグラベルロードバイクにはオススメです。
なぜチューブレス・レディなのかは二つあります。「チューブレスは種類が少ない」「未舗装路を走るならシーラントは入れる」という点です。
まず大きいのがチューブレスは種類が少ないという点。これはタイヤの種類だけでなく、ホイールの種類も同じで、現状では市場に出回っているチューブレス系ホイールの大半がチューブレス・レディです。
チューブレスはチューブレス・ホイールでしか使えない(チューブレス・レディはチューブレス・ホイールでも使える)ため、選択肢が狭く、値段も高額なホイールが多くなります。
チューブレスタイヤのメリットは「シーラントが不要」という点ですが、グラベルロードバイクの場合、未舗装路を走るのでパンクはある前提でライドをします。そのため、チューブレスであろうとシーラントを入れることが多くなります。
どのみちシーラントを入れるのであれば、種類も豊富なチューブレス・レディを選んだ方がコスト的にも優れているというわけです。
グラベルタイヤをマスターしよう
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