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グラベルロードバイクでスリックタイヤを履くメリットとデメリット
舗装路を走るロードバイクでは定番のスリックタイヤ。ノブ付きのグラベルタイヤを履くことが多いグラベルロードバイクで、敢えてスリックタイヤを装着するメリット、デメリットをまとめました。
更新日: 2023.11.6公開日: 2022.9.1
目次
スリックタイヤとは?
グラベルロードバイクでは、タイヤの「ノブ」と呼ばれる凹凸がついたタイヤを装着することが多いですが、タイヤにノブどころか溝もないのがスリックタイヤです。
スリックタイヤは凹凸のない路面では、路面をしっかりと掴むことが出来るためペダリングを効率よく推進力に変えることが出来ます。
そうした理由から、舗装路を走るのがメインであるロードバイクではスリックタイヤがメジャーです。
グラベルロードバイクでスリックタイヤを履くメリット
グラベルロードバイクはグラベル走行を前提としたバイクですが「ロードバイク」でもあります。グラベルロードバイクとロードバイクの違いは、大きいところではタイヤの違いなので、スリックタイヤを装着することで、ほぼロードバイクになります。
凹凸が少ない舗装路ではスリックタイヤの方が走行感が軽く速度も出やすいため、舗装路しか走らないならスリックタイヤに交換するメリットは大きいでしょう。
ただ、スリックタイヤだからと言ってロード向けのタイヤを選ぶ必要は必ずしもありません。グラベルタイヤは舗装路でも走りやすいように設計されたモデルがあります。例えば、Panaracerのグラベルキング(無印)は、グラベルタイヤですがスリックタイヤのようなデザインになっています。
グラベルロードバイクでスリックタイヤを履くデメリット
スリックタイヤはノブや溝がないため、悪路での路面キャッチ力が低く、特に泥道などではちょっとしたことでスリップしてしまいます。舗装路を100%走りのであれば問題ないですが、「良さそうなグラベルがあったから入ってみたい」と思った時に、スリックタイヤだと不安が残ります。
また、スリックタイヤはタイヤサイズがあまり太くないと言うのもデメリットの一つ。
グラベルタイヤは40Cや50Cなどの太いタイヤのラインアップが多く「ロードバイクなのに太いタイヤが楽しめる」と言う理由でグラベルロードバイクを選ぶ方も多いでしょう。
スリックタイヤは32Cくらいまでのサイズが多く、40Cなどの太いタイヤはラインアップは極端に少なくなります。
ただ、舗装路をメインで走るなら太いタイヤにするメリットもあまりないので、スリックタイヤなら細めのタイヤにするのもアリでしょう。
グラベルロードにオススメなスリックタイヤ
スリックタイヤ
グラベルロードバイクでスリックタイヤを履くなら、PanaracerのGravelKingはまず最初に検討したいところ。耐パンク性能が高く、チューブレスなら32C〜38Cの太いサイズのラインアップがあります。価格も実売で4,000円台で入手可能と、コスパ最高のタイヤです。
よりスピーディに走りたいなら、国内のプロも絶賛するPanaracerの最新レースタイヤ・AGILESTもオススメ。クリンチャーは28Cまでですが、実はチューブレス・レディモデルなら30Cまでラインアップがあります。
国内でも人気のVittoriaの最新ロードタイヤ・CORSA N.EXTも32Cまでラインアップ。海外のプロレーサー愛用するコルサシリーズの最新版で、耐パンク性能が高く、値段も高過ぎないためコスパが高いタイヤです。
Pirelli CINTURATO VELOは、ロードタイヤですがチューブレスレディで35Cまでラインアップがあります。ピレリは全体的にお値段が高いですが、性能は折り紙付です。
セミスリックタイヤ
舗装路の走りを重視したいけど、グラベルも捨てられないという方は、セミスリックも検討してみましょう。
セミスリックのグラベルタイヤといえばPanaracerのGravelKing SSでしょう。プロのグラベルレーサーも愛用するタイヤで、海外のグラベルレースでの使用実績もあります。スリックタイプとほぼ重量が変わらずにセミスリックになるのもメリットです。
もう少しグラベルに寄せたいという方は、日本のタイヤメーカー・IRCのBOKEN PLUSがオススメ。サイドのブロックパターンが細かめになっているので、土などを掴む力が高くなります。
ホイールを2セット用意して、スリックもグラベルも両方楽しもう
グラベルロードバイクは、グラベルタイヤを履けばグラベルロードに、スリックタイヤなどのロードタイヤを履けばロードバイクになる、言わば両方楽しめるロードバイクです。
最近はディスクロードバイクを中心に、対応タイヤサイズが広がってきていますが、45Cなどの太いタイヤを楽しめるのはグラベルロードバイクならでは。
グラベルロード向けの低価格ホイールもラインアップが増えてきているので、「普段用ホイール」と「休日用ホイール」を使い分けるのもオススメ。
ホイールを2セット用意しておけば、「街乗りが中心の普段使いは28Cくらいのスリックタイヤで軽い走りを楽しむ」「休日はチューブレスの太いグラベルタイヤで未舗装路を楽しむ」という形で運用が出来るため、気軽にロードとグラベルの両方を楽しむことが出来ます。
グラベルロードバイクのスリックタイヤに関するよくある質問
砂利道などのグラベルでもスリックタイヤで問題ない?
スリックタイヤは、不整地での路面キャッチ力が低いため、砂利道でスリップする可能性はあるため、慎重なライドをする必要があります。
ロードタイヤでも無理すれば走れるようなちょっとした砂利道程度なら、グラベルタイヤのスリックモデルは耐パンク性能も高めになっているので、問題ないことが多いでしょう。
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ロードバイクの派生系であるグラベルロードバイクは、そのままでも舗装路を走ることが出来ます。しかし、ロードバイク化すれば「もっとロードバイクに近い走り」を実現することが出来ます。
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