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グラベルってどんな道?グラベルロードが想定する走り

グラベルロードバイクが走ることが出来る「グラベル」とはどんな道なのでしょうか。その定義と、メーカーが想定している走り方、想定していない走り方をまとめました。

更新日: 2023.10.11公開日: 2022.8.30

グラベル(gravel)は「砂利、砂利道」

英語でのグラベル(gravel)は「砂利、砂利道」のことを指します。もともとモータースポーツで使われ出した単語で、モータースポーツでは砂利道だけでなく、未舗装路全般をグラベルと呼ぶことが多くなります。

グラベルロードバイクはどんな道での走りを想定している?

一方で、グラベルロードバイクはどんな道を走ることを想定しているのかを、各メーカーの特徴などで見てみると、

  1. 舗装路
  2. 砂利道
  3. 泥道

の3種類を想定していることがわかります。ほとんどの道に対応しているため「走破性が高い」と呼ばれるのも納得です。

林道は日本でグラベルライドを楽しむのに最適な道

海外では枯山をグラベルロードバイクでトレイルライドするのが人気ですが、日本では気軽にライド出来る枯山は中々ないため、林道を走るのが人気です。

グラベルロードバイクが想定していない道は?

一方でグラベルロードバイクが想定していない道もあります。それはMTBでの走行を想定した道です。

具体的には、

  1. 大きな岩場
  2. ジャンプを伴う段差

などです。

グラベルロードバイクでは想定されていないジャンプ

例えば、CANYONの「グラベルロードバイクとマウンテンバイク 」ページには下記のような記述があります。

路面が荒れれば荒れるほど、サスペンションの必要性が増します。サスペンションには、ライドを快適にするだけではなく、トラクションを高め、コントロール性を向上させる効果もあります。また、滞空時間の長いエアに挑戦したいという人も、間違いなく、着地の衝撃を吸収する大きなトラベル量を持つマウンテンバイクを選択すべきです。

グラベルロードバイクとマウンテンバイク | CANYON

グラベルロードバイクでも岩場を超えたりジャンプをしたりする事も出来ますが、サスペンションを非搭載のバイクではホイールやフレーム、フォークに過度な負荷がかかり破損原因になることがあります。

例えば、Mavicのグラベルロード向けホイール「All Road」には、「ロード+ジャンプ15㎝までのオフロード」と明確な記載があります。

オールロード | Mavic

これはホイールの安全規格の一つである「ASTM(America Society for Testing and Materials)規格」に合わせた記載(15cmまでのジャンプはASTM2カテゴリになる)ですが、他メーカーのホイールにも同様の記載があることが多いので、予めチェックしておきましょう。

ただ、一般的な未舗装を走行するだけなら、15cmもジャンプをすること自体が稀なので気にする必要はありませんが、山や林道のトレイルをライドしたり、MTBパークなどで走行する際は注意が必要です。

悪路でよりアグレッシブな走りをしたいならMTBを選ぼう

グラベルロードバイクは、舗装路を想定したロードバイクと比較すると圧倒的に走ることが出来る道が多いですが、それでもMTBと同じ走りが出来るわけではありません。

Mavicのオールロードのようにグラベルロードバイクでも「ロード+ジャンプ15㎝までのオフロード」という前提の場合、MTBパークのダウンヒルコースを走るのはかなり危険ですし、前傾姿勢でブレーキングをするグラベルロードバイクは制動面でも不安があります。

特に、MTBパークでは、安全性に配慮してバイクの種類によってライドが出来るコースが決まっていることも多いので、MTBパークなどでグラベルライドを楽しむ際は、事前にMTBパークの案内を確認しますよう。

MTBパークやそれに類似するようなコースを楽しむのであれば、素直にMTBを用意するのがベストでしょう。

グラベルロードバイクが走行可能な「グラベル」はMTB想定の以外の未舗装ろ

ここまで見てきた通り、舗装路と違って未舗装路というのは様々な種類があり、それぞれ適応した自転車で走行すべき道です。

グラベルロードバイクが想定する「グラベル」は、MTBでのライドが想定されているような道以外の未舗装路、そしてロードバイクでは走行を避けていた道路というイメージでしょうか。

思ったよりも適合する範囲が狭いように感じますが、日本には舗装路の延長線上にあるようなグラベルも意外とあるので、そうした道を見つけるのもグラベルロードバイクの楽しみ方の一つと言えます。

悪路を快適にするカスタマイズ

砂利道などを走るグラベルロードバイクは、舗装路よりも路面からの振動や衝撃が大きくなります。悪路に最適化することで、ライドを快適にすることが出来ます。

グラベルロードバイクの楽しみ方を広げよう!

「中途半端」とも言われるグラベルロードバイクですが、実はカスタマイズやセッティング次第でいろんな道を楽しめます。グラベルロードバイクの楽しみの幅を広げる方法を解説します。

グラベルロードバイクを買う前に知っておきたいこと

人気急上昇中のグラベルロードバイク。でも、後悔したという声もあったりと買うのが心配な方へ、買う前に知っておきたいことをまとめました。

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