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グラベルロードのエンド幅にはどんな種類がある?
スポーツ自転車のフレーム・ホイール(ハブ)の規格であるエンド幅。小さな規格ですが、実はどのエンド幅のグラベルロードバイクを買うかでその後のアップグレードにも大きく影響する大事な規格です。
更新日: 2023.1.23公開日: 2022.8.31
目次
ロードバイクのエンド幅は4種類ある
グラベルロードバイクに限らず、ロードバイクのエンド幅は大きく分けて4つの種類があります。
- 100mm
- 130mm
- 135mm
- 142mm
このうち、100mmはフロントのエンド幅でこれはほぼ全てのロードバイクで共通です。ただし、固定方法の違いでクイックリリース式とスルーアクスル式の二つがあります。
一方で、リアエンドについてはブレーキ規格によって異なっていて、リムブレーキ車が採用するクイックリリース式のハブに適合する場合、130mm幅が標準です。一方で、同じクイックリリースでもディスクブレーキ車の場合は135mm幅の車種があります。
142mm幅は現行のディスクブレーキ車の標準で、固定方式がスルーアクスルになります。クイックリリースとスルーアクスルはエンド規格が異なるため、違い種類を取り付けが出来ません。
スルーアクスルのグラベルロードバイクの場合
ホイールの固定規格がスルーアクスルの場合は、エンド幅はフロント100mm、リア142mmが標準です。グラベルロードバイクの場合、ほとんどがディスクブレーキ車なため、この組み合わせがメジャーです。
ただし、一部MTBをベースにしたグラベルロードバイクについては、148mm幅スルーアクスルが採用されるケースもあるので、この辺りはスペック表でチェックしましょう。
クイックリリースのグラベルロードバイクの場合
現行モデルでは見かけませんが、古いモデルの場合や格安なグラベルロードバイクの場合、クイックリリース式のディスクブレーキを採用している車種があります。
クイックリリース式のグラベルロードの場合、フロントが100mm幅、リアが135mm幅です。リムブレーキ車向けのリアエンド幅130mmとも違うので注意しましょう。
なお、クイックリリース式のディスクブレーキホイールは135mm幅がほとんどなので、フレームの規格が130mmエンド幅であるリムブレーキ車に取り付けることは出来ません。
スルーアクスル・クイックリリース混合のグラベルロードバイクの場合
一部のエントリーグラベルロードバイクには、「フロントがスルーアクスル、リアがクイックリリース」というエンド規格が混合しているモデルがあります。
その場合、フロントは「100mm幅スルーアクスル」リアは「135mmクイックリリース」という組み合わせが多くなります。
この場合はホイールの調達がかなり手間で、フロントだけは現行のディスクブレーキを使うことが出来ますが、リアについては旧式の135mm幅クイック式ホイールを探すことになります。この場合、前後で違いモデルのホイールを使うことになります。
ただ、ホイールメーカーのMavicのディスクホイールや、フルクラムの旧型のディスクホイールは、リアエンドを変換するアダプタが標準装備されていて、どちらでも使えるようになっているので、そうしたホイールを選ぶようにしましょう。この場合、前後で同じホイールを使うことが出来ます。
グラベルロードバイクのエンド幅比較表
タイプ | 固定方式 | フロントエンド幅 | リアエンド幅 |
---|---|---|---|
リムブレーキ | クイックリリース | 100mm | 130mm |
ディスクブレーキ | クイックリリース | 100mm | 135mm |
ディスクブレーキ | スルーアクスル | 100mm | 142mm |
グラベルロードバイクを買う際はエンド幅もチェックしよう
ここまで見てきた通り、エンド幅という小さな規格の違いがホイール選びや今後のアップグレードカスタムにまで大きく影響します。
特に135mmクイックリリースのディスクブレーキホイールは種類が極端に少なく、現在も流通しているのは数種類しかありません。その意味では、現在でもディスクホイールに変換アダプタ付属するMavicのホイールは貴重な存在ですが、Mavicもいつまで変換式を維持するかわかりません。
ですので、グラベルロードバイクを買う際は必ずエンド幅の規格をチェックして、「100mm/142mmスルーアクスル式」のバイクを買うようにしましょう。
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