1kgマイナスを目指す!グラベルロードバイクの軽量化ガイド(ロード・メイン編)
車重が重いモデルが多いグラベルロードバイクの軽量化を目指す方のためのガイド。今回は、ロード・メインで走るシーン向けのカスタマイズで、1kgマイナスを目指します。
公開日: 2023.8.28
軽量化効果が高く、カスタマイズしやすいパーツを軽量化する
タイヤ(400〜800g)
グラベルロードバイクのタイヤは悪路に対応するために太いタイヤを装着しています。ロードバイクの25Cや28Cのタイヤとは違って、40C近いグラベルロードバイクのタイヤは非常に重いのが特徴です。
また、太いタイヤを装着するためにインナーチューブもサイズが大きいものを使うため、そちらも重量も多め。両方合わせると、タイヤ関係だけでロードバイクよりも500g以上重くなっていることもあります・
つまり、グラベルロードバイクではタイヤは車体全体の軽量化に大きく貢献してくれるパーツです。
街乗りやロードメインのライドをするのあれば、タイヤの軽量化に最適なのはPanaracerのグラベルキング TLC一択。タイヤサイズも少しサイズダウンさせて、700 x 35Cの太めにすれば、タイヤ重量が1本310gと、クリンチャー向けのミドルグレードくらいの重量に大幅に軽量化が可能です。
この機会にチューブレス化もすると、「チューブ(100g前後)- シーラント(50g前後)」でタイヤ1本あたり50g前後の軽量化が見込めます。
クリンチャーで運用するなら最近注目のTPUチューブを使うと、こちらも1本で40gほど軽量化が見込めます。
パーツ | 価格 | 重量(前) | 重量(前) | 軽量化 |
---|---|---|---|---|
タイヤ | ¥5,000〜10,000 | 600g前後 x 2 | 310g x 2 | 580g |
チューブ(TPU) | ¥4,000〜6,000 | 100g前後 x 2 | 60g x 2 | 80g |
チューブ(チューブレス) | ¥1,000〜2,000 | 100g前後 x 2 | 50g x 2 | 80g |
タイヤセクションだけで、650g程度は軽量化が出来ます。
2万円ほどで出来る内容となっているので、グラベルロードバイクを軽量化したいなら、タイヤはまず先行投資すべきパーツでしょう。
サドル関連(100〜300g)
実は重量があるのがサドル関連。サドルとシートポストです。
ここは完成車であれば、合わせて600g程度になっていることが多く、軽量化に特化したカーボンパーツに変更することで、300g弱軽量化が見込めます。
パーツ | 価格 | 重量(前) | 重量(前) | 軽量化 |
---|---|---|---|---|
カーボン・サドル | ¥10,000〜15,000 | 300g前後 | 150g前後 | 150g |
カーボン・シートポスト | ¥8,000〜12,000 | 250g前後 | 150g前後 | 150g |
合計で2万円ほどと、先ほどのタイヤと同じくらいの価格がかかって、最大で300g程度の軽量化と、ややコスパは悪いですが、ビギナーでも簡単に交換できるというのがメリットでしょう。
ハンドル関連(100〜200g)
サドル関連と同じくらいメジャーな軽量化方法がハンドル周り。
ドロップバーハンドルとステムの二つのパーツを選ぶことになりますが、サドルやシートポストと違って、STIレバーの付け替えや、形状やサイズによるポジションの変化などもあるため、ビギナーの方はショップに依頼するのが良いでしょう。
パーツ | 価格 | 重量(前) | 重量(前) | 軽量化 |
---|---|---|---|---|
ハンドル | ¥10,000〜30,000 | 300g前後 | 200g前後 | 100g |
ステム | ¥8,000〜15,000 | 200g前後 | 100g前後 | 100g |
ハンドル周りはコストがかかる割にあまり軽量化が出来ないパーツです。それでも最大で200gほど軽量化できるケースもあるので、手頃な軽量化としては良いでしょう。
コスパは良くないため、軽量化だけでなく、ポジションを補正する目的と合わせて行うのがベストです。
軽量化のコスパはどう?
ここまで合計6万円ほどで1kgほどの軽量化ができる例を出してきました。
ロードバイクでは「100gの軽量化に1万円」と言われているため、今回の例では「100gあたり600円ほど」で軽量化ができるため、コスパは悪くないでしょう。
1kgの軽量化となると、重量が10kg前後のグラベルロードバイクの完成車でも9kg台を目指せる内容になっています。
ディスクブレーキの場合、ロードバイクでも重量が9kg前後のモデルもたくさんあるため、グラベルロードバイクで9kg近くまで軽量化できれば「軽量ではないが、重くはないバイク」に大変身します。
グラベルロードバイクの軽量化ガイド
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