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グラベルロードバイクのペダルは何が良い?

乗るシーンごとに分けて、グラベルロードバイクに最適なペダルをご紹介します。ペダルごとにグラベルロードが走る道での最適さの比較も。

更新日: 2023.11.9公開日: 2022.9.7

グラベルロードバイクにはビンディングペダルとフラットペダル、どちらが良い?

ロードバイクといえばビンディングペダル、MTBではホビーユーザーはスパイク付きフラットペダルが主流、街乗りでは通常のフラットペダル、というのが自転車ペダルの主な使い分けです。

では、ロードバイク的な面もMTB的な面もあり、街乗りバイクとしても使われるグラベルロードバイクでは、ビンディングペダルとフラットペダルのどちらが良いのでしょうか?

守備範囲の広いグラベルロードバイクでは、「両方のタイプを買っておいて、シーンごとにペダルを変える」というのがオススメ。

グラベルロードバイクのペダルの交換は、基本的に六角レンチ(アーレンキー)だけで数分で交換が可能なので、ライドに合わせて最適なペダルに簡単に交換が可能です。

シーン別、グラベルロードバイクに最適なペダルの選び方

普段乗り・街乗り

グラベルロードを普段乗りで使うなら、フレットペダルで十分。

もしカスタマイズをするのであれば、軽量で踏み面が広いフラットペダルに交換すると、より快適にペダリングが出来るようになるでしょう。

グラベルロードバイクを普段乗りで使う場合、フラットペダルは、

  1. 踏み面が広い
  2. 軽量

の二つのポイントに注目して選ぶと◎。

フラットペダルは400gくらいのものが多いですが、軽量アルミであれば300g前後、カーボンの製品だと200g台の製品もあり、重めのグラベルロードバイクの軽量化にも繋がります。

サイクリングなどの長距離ライディング

グラベルロードバイクでサイクリングをするなら、ビンディングペダルがオススメ。

グラベルロードバイクはベースはロードバイクなので、ビンディングペダルを導入することで、より少ない力で速く遠くへ走ることが出来、長距離を楽に走ることが出来るようになります。

ビンディングペダルには大きく分けて、

  1. パワー伝達重視のロード型(シマノ・SPD-SL、LOOK・KEO、TIME・XPRESSO、SPEEDPLAY)
  2. 歩く・足をつく前提のMTB型(シマノ・SPD、クランクブラザーズ)

の2種類がありますが、グラベルロードユーザーはシマノ・SPDをはじめとした「MTB系のビンディングペダル」を選ぶ方が多くなっています。

もちろん、グラベルロードでもサイクリング用途であれば、SPD-SLなどのロード用ビンディングペダルを履いても問題ありません。

グラベル・軽いトレイル

グラベルや軽いトレイルでのライドやアクティビティを楽しみたいのであれば、断然シマノ・SPDなどのMTB型のビンディングペダルがおすすめ。

ビンディングなので引き足を使った効率的なペダリングが出来る上に、サッとビンディングを外して足をつくことが出来ます。

MTB型のビンディングシステムは、クリートがシューズのソールに埋め込まれるタイプなので、グラベルやトレイルでよくある「バイクを押して登る」シーンでも滑ることがありません。SPD-SLなどのロード型にすると悪路では滑ってしまうので危険です。

登山道・トレイルなどの本格的なオフロード走行

もし、登山道やトレイルなどの本格的なオフロード走行をするのであれば、まずはスパイクピン付きのフラットペダルから始めて、慣れてきてからMTBタイプのビンディングシューズに変えるのがオススメ。

登山道などは路面状況によってすぐに足をつかないと怪我につながることがあるので、危険なシーンでビンディングを外せないと大怪我につながります。

そのため、まず最初はフラットペダルで悪路でのハンドリングや体重移動などのライドテクニックを養って、ペダルを固定しても問題ないと思えるようになってからビンディングにするようにしましょう。

なお、スパイクピン付きのフラットペダルは専用のMTBシューズで使わないとソールがボロボロになってしまうので、併せて揃えるようにしましょう。

キャンプ・ツーリング

グラベルロードバイクは積載力があるため、自転車キャンプやツーリングに最適な自転車です。

キャンプ・ツーリングで使う場合は、自転車に乗っている時間と同じくらい歩く時間があるので、フラットペダルか歩きやすいシマノSPDペダルがおすすめ。

キャンプツーリングに速さを求める人はあまり多くないですからフラットペダルでも問題ないですが、キャンプ・ツーリングが片道50kmを超えるロングライドになるのであれば、シマノSPDペダルだとビンディングの恩恵も受けつつ、SPD-SLのように歩くのを捨てることもありません。

ビンディングで体力を温存しつつ走行できれば、キャンプ場や観光地で楽しむ体力を残しておけるというメリットもあります。

グラベルロードバイクに最適なペダルまとめ

最後に、ペダルごとにどのシーンにマッチしているのか、していないのかをまとめて比較してみます。

ペダル種類 普段乗り サイクリング グラベル 本格的なオフロード キャンプ
フラットペダル x
MTB用フラットペダル
シマノ SPD ビンディングペダル
シマノ SPD-SL ビンディングペダル x x x

守備範囲が広いシマノ・SPDビンディングペダル

こうして見ると、グラベルロードバイクで走る道ではシマノ SPDタイプのビンディングペダルが一番守備範囲が広くて最適とわかります。

SPDビンディングペダルには片面フラットのモデルもあるので、そうしたモデルにカスタマイズすることで、より守備範囲の広いグラベルロードバイクにアップグレード出来ます。

また、SPDビンディングペダルも軽量モデルではペアで280gを切る軽量なモデルもあるので、グラベルロードバイクの軽量化もすることが出来ます。

まずはフラットペダルから始めても良い

ロードバイクでは好まれないフラットペダルですが、MTBのダウンヒルやトレイルではむしろフラットペダルを使うユーザーも多く、実は守備範囲が広いペダルです。

上位グレードのフラットペダルなら軽量かつ回転もスムーズなので、ビンディングペダルに抵抗がある方は、フラットペダルをアップグレードするだけでも走りが変わります。

フラットペダルにすれば「シューズを選ばないで走ることが出来る」というメリットもあるので、走りよりもポタリングや観光を楽しむのが重要なので場合はフラットペダルがベストです。

実はMTB用フラットペダルはグラベルロードバイクで使いやすい

MTB用のスパイクピン付きフラットペダルは、専用シューズと組み合わせることで、ビンディングシューズに近い一体感を得つつ、街歩きや登山にも快適という大きなメリットがあります。

ピンで怪我をしやすい、シューズと揃えると高いというデメリットもありますが、実はグラベルロードバイクで一番守備範囲が広いのは、MTB用のスパイクピン付きフラットペダルかもしれません。

SPD-SLは道を選んで使おう

シマノのSPD-SLペダルについては、ロードバイクでは定番のビンディングペダルですが、使用用途が幅広いグラベルロードバイクにはあまり向いていません。

グラベルロードバイクでSPD-SLのビンディングペダルを使うのであれば、歩かない前提のサイクリングの時だけペダルを付け替えるという運用がベスト。

舗装路から軽いグラベルくらいならSPD-SLビンディングペダルでも問題ないですが、足をつく前提のMTBコースやトレイルだと、クリートに土が詰まって滑ってしまうので、SPD-SLは避けた方が良いでしょう。

グラベルロードバイクのペダル選びに関するよくある質問

Q.

グラベルなどの悪路でフラットペダルだと滑らない?

A.

シティサイクルやクロスバイクなどに標準でついているペダルの場合は、悪路でペダルで滑ってしまうことがあるかもしれません。

同じフラットペダルでも、MTB向けのスパイクピンの打ってあるモデルを選んで、MTB用のフラットペダル用シューズを履けば、グラベルのような悪路でも滑らずにしっかりとフィットしてくれます。

Q.

グラベルメインで走るならビンディングよりもMTBフラットペダルの方が良い?

A.

ビンディングの脱着に慣れていて、走るルートが砂利道程度であればビンディングでも問題ないですが、里山トレイルなどでシングルトラックを走る場合などは、悪路走行に慣れるまではビンディングペダルよりもMTBフラットペダルの方が安心です。

また、里山トレイルなどではハイケイデンスでペダリングを維持するケースがそこまで多くないため、ビンディングを使うメリットがあまり出ないという面もあります。

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