グラベルロードバイクに取り付けるリアキャリアの選び方
グラベルロードバイクを買ったら、買い物やキャンプ、ツーリングなど「たくさんの荷物を持ってライドしたい」と思うものです。今回は、そんな希望を叶えることが出来るリアキャリアを取り付けるリアキャリアの選び方をまとめました。
更新日: 2023.11.24公開日: 2022.9.12
目次
グラベルロードバイクのリアキャリアを買う前に・・・
フレームのシートステーにダボ穴があるかをチェックしよう
グラベルロードバイクにリアキャリアを取り付けたい場合、まずチェックするべきは「フレームのシートステーにダボ穴があるか」です。
フレームのシートステーとは、フレームのシートチューブの上からリアエンドまで伸びている部分で、リアキャリアに対応するフレームの場合、
- シートステーの上部
- シートステーのエンド部分
にキャリア用のダボ穴が空いています。このダボ穴がある場合はここにリアキャリアを取り付けるのがベストです。ダボ穴がない場合は、別の方法で取り付けをします。
どちらにするかでキャリア選びが変わります。
リアキャリアが対応するリアエンド幅(OLD)を確認しよう
リアキャリアを取り付けて自転車キャンプやツーリングをする場合、基本的にはロードバイク、MTB、クロスバイクのどれかを選ぶことになりますが、それぞれリアホイールをはめる部分の幅(リア・エンド幅)が異なります。
リアエンド幅は、
- 130mm
- 135mm
- 142mm
の3種類があります。自分のグラベルロードがどのタイプかは、メーカー公式サイトのスペックページで確認しましょう。
リアエンドのダボ穴に取り付けるタイプのリアキャリアの場合、対応するエンド幅のキャリアでないと、キャリアがダボ穴に取り付け出来ません。
そのため、リアエンド幅を事前にチェックする必要があります。
グラベルロードバイクに取り付け可能なリアキャリアの種類
これまで解説した部分を事前に調べたら、対応するリアキャリアを買いましょう。リアキャリアの種類は大きく分けて二つあります。
- フレーム固定タイプ
- シートポスト固定タイプ
フレーム固定タイプ・キャリアのメリット・デメリット
フレーム固定タイプ・キャリアはフレームのダボ穴に固定するタイプで、しっかりとした固定力が魅力。積載重量も20kgオーバーまで耐えられることが多く、走行中にバイクが左右に振れても、取り付けたバッグやパニアが揺れて走行の邪魔にならないというメリットがあります。
また、ダボ穴さえあれば、カーボンフレームやカーボンシートポストでも使えるのもメリットです。
一方で、フレームにボルト固定するため、一度取り付けると外すのが面倒という点、そしてどんなフレームでも対応する訳ではないという点がデメリット。
フレーム固定タイプ・キャリアを選ぶ際は、ダボ穴があるか、エンド幅が対応しているかを必ずチェックしましょう。
シートポスト固定タイプ・キャリアのメリット・デメリット
フレームにダボ穴がない、もしくはエンド幅が合うリアキャリアが見つからない場合は、シートポスト固定タイプのリアキャリアを使うことになります。
シートポストにクランプする形式なので、バイクの種類を選ばず、取り外しも簡単というメリットがあります。シートポストにクランプするだけだと、左右に動いてしまうので、キャリアからシートステーにアームを伸ばして固定する製品もあります。
デメリットとしてはシートポスト、フレームにダメージを与える可能性が高いことです。ダボ穴の場合、フレームに金属の受けが打ち込まれていますが、シートポスト固定タイプやクランプするので、単点に大きな力がかかります。
そのため、フレームの塗装が傷ついてしまうがありますし、単点への荷重に弱いカーボンフレームやカーボンシートポストでは基本的に使うことが出来ません。
リアキャリアを選ぶ際に注意したいポイント
微調整が出来るリアキャリアを選ぼう
一言にグラベルロードバイクと言っても、フレーム形状は様々です。キャリアによってはフレームと干渉してしまったり、取り付けが出来ない場合も出てきます。
そうしたトラブルを回避するために、下記のミノウラのリアキャリアのように「取り付け位置を微調整が出来たり、微調整のためのステーが付属するキャリア」を選ぶようにしましょう。
キャリアの取り付け位置を微調整できれば「買ったけど自分のグラベルロードバイクには取り付けが出来なかった」という最悪のケースをかなりの確率で回避できます。
シートポスト取り付けタイプも同様で、シートステー側で調整できるタイプを選ぶと良いでしょう。
積載可能重量は必ずチェックしよう
自転車用のリアキャリアは製品によって積載可能重量が異なります。20kgくらいのものから、50kgくらいのものまで、製品によって異なるので、積載したいものの重量から逆算して、対応するキャリアを選びましょう。
リアキャリアにバッグを載せるくらいなら20kgくらいで収まりますが、両サイドにパニアバッグを取り付けるとなると、積載可能重量50kgクラスのリアキャリアを選んでおいた方が安心です。
また、ダボ穴があるグラベルロードバイクの場合は、フレームがどれくらいまで耐えられるのかもチェックしておきましょう。メーカーによっては積載重量を記載していない場合があるので、その際はメーカーに問い合わせるようにしましょう。
知らずに重いキャリアを搭載して、フレームが曲がってしまったら大きな損失になってしまいます。
グラベルロードバイクのリアキャリアに関するよくある質問
グラベルロードバイクに取り付けるリアキャリアはバイクメーカー純正でないとダメ?
グラベルロードバイクのみならず、自転車用のキャリアは様々なメーカーから発売されているので、必ずしもメーカーの純正品である必要はないですが、バイクメーカー純正品にすることで、安定性や品質の信頼性の面で、より安心してキャリアを使うことができます。
フレームを傷つけないリアキャリアの取り付け方法は?
グラベルロードバイクのフレームを傷つけたくないのであれば、「フレームのダボ穴を使う、フレーム固定タイプ・キャリア」がベストです。フレームのダボ穴を使うタイプであれば、ボルトを締めるだけなのでフレームに傷はつきません。
シートポスト固定タイプ・キャリアの場合は、どうしてもシートステーやチェーンステーに固定する際に、締め付けをする必要があるため、フレームが傷ついてしまいます。
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