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グラベルロードバイクのホイールのリム幅はどれくらいが良い?
グラベルロードバイクの走行性能をアップさせるカスタマイズとして定番なのがホイールの交換です。そして、グラベルロードバイク用のホイールを選ぶ際に重量になるのがリムの内幅です。
更新日: 2023.11.3公開日: 2023.1.5
目次
リム幅には「リム内幅」と「リム外幅」があることを理解しよう
まず最初に知っておきたいのは、一言にリム幅と言ってもスペック上は、二つの数値があります。「リム内幅」と「リム外幅」です。
タイヤを嵌める部分の幅が「リム内幅」
タイヤを選ぶ際に重量になるのが「リム内幅」で、リム内部のタイヤを装着する部分の幅(フックありならフック間の幅)を指します。
例えば、「19Cのワイドリム」と言っても内幅か外幅かによってワイドかが異なります。例えば、外幅が19mmのリムは内幅は17mm程度になるので、現在ではワイドリムとは言えません。
一方で、内幅が19mmであれば、35Cくらいまでのタイヤに対応する比較的ワイドなリムと言えます。
ホイールリム全体の幅が「リム外幅」
一方で、「リム外幅」はリム全体の幅ですので、リムの外と外の距離を指します。グラベルロードバイク用ホイールを選ぶ際にリム幅を気にするということは、広いタイヤを装着したい場合がほとんどですので、リムの外幅はあまり気にしないで良いでしょう。
ただし、リムの内幅と外幅に数値差がある場合は、リムのウォールに厚みがあるということですので、リムの重量が重くホイール全体の重量も重くなりやすくなります。
ホイールのリム幅は装着したいタイヤの幅から決めるのがベスト
ホイールのリム幅は、現在はロードバイクホイールでは17mm(17C)かワイドリムである19mm(19C)が主流です。ただし、17mmや19mmのリム幅は25Cや28Cタイヤといった、グラベルロードバイクでは装着しないような細いタイヤを装着した時にエアロ効果が最大になるように設計されています。
一方で、グラベルロードバイク向けのホイールはエアロ効果よりも太めのタイヤでエアボリュームを増やすことを重要視しているため、リム内幅をかなり広めに設定しています。
例えば、Mavicのロード向けアルミホイールの「KSYRIUM SL DISC」とそのグラベル版とも言える「ALLROAD SL DISC」は、兄弟とも言える似たホイールですが、KSYRIUM SL DISCがリム内幅19mmなのに対して、ALLROAD SL DISCはリム内幅は22mmと3mmもワイドになっています。
これらの違いは推奨タイヤサイズの違いにも現れていて、KSYRIUM SL DISCは推奨タイヤサイズが「25~32mm」ですが、ALLROAD SL DISCは「28~64mm」と非常に広くなっています。
グラベルロードバイクに、30Cくらいの(グラベルロードバイクとしては)やや細めのタイヤを装着するのであれば、リム内幅が19mmのKSYRIUM SL DISCでも良いですが、グラベルロードバイクで選ばれる38Cや40Cの太いタイヤを装着したいのであれば、ALLROAD SL DISCを選ぶことになります。
このように、ホイールを選ぶ際に注目すべきリムの内幅は、装着したいタイヤのサイズによって異なるため、「どれくらいのタイヤを装着したいか?」で決めるべきと言えます。
グラベルロードバイクには「リム内幅が22〜23mm程度」のホイールが最適
グラベルロードバイクは、40Cなどの太いタイヤを装着することで、走破性を高めてグラベルなどの悪路を楽しむことが出来るのが最大のメリットですが、「道の90%が舗装路」とも言われる日本で走行する場合は、太いタイヤが足枷にもなります。
そうした日本の道路事情を考えると、グラベルロードバイクに装着するタイヤはある程度幅を持たせておいた方が利便性が上がります。
例えば、普段使いやサイクリングでグラベルロードバイクを使う場合は、28Cくらいの細めのタイヤを装着して転がり抵抗を減らして走りを軽くし、グラベルを走るとわかっている時だけ40Cなどの太めのタイヤに交換すると運用をすると、一台にマルチにこなせる万能バイクになってくれます。
そう考えるとリム内幅19mm程度のホイールを選んでしまうと、軽くて細いタイヤに最適化は出来ますが、40Cなどの太いタイヤを装着出来ない(出来なくはないがメーカー推奨外)というデメリットが出てきます。
現状では、グラベルロードバイク向けのホイールは、リム内幅が22〜23mm程度が主流で、そこを選んでおけば間違い無いでしょう
グラベルロードバイクのホイール・リム幅に関するよくある質問
ロードバイク用のワイドリムなホイールなら、グラベルタイヤは装着できる?
ロードバイク用のホイールでいう「ワイドリム」とグラベルロードバイクでいう「ワイドリム」は意味が違うことがありますし、発売された時期によっても「ワイドリム」の解釈が異なります。
例えば、2020年よりも前のホイールは、リム内幅19mm(622 x 19C)くらいでワイドリムと呼ばれましたが、2022年以降のロードバイク、グラベルロードバイク向けのホイールで「ワイドリム」というと、リム内幅22mm(622 x 22C)以上のものがほとんどです。
そのため、ホイールが「ワイドリム」と呼ばれているかよりも、スペック上のリム内幅で判断するのがベストです。
グラベルロードバイクに、MTB向けの超ワイドリムなホイールを使っても良い?
ホイールのサイズやエンド規格が合っていれば、MTB用ホイールをグラベルロードバイクに取り付けることは可能ですが、リム幅が広がると最低タイヤサイズが太くなるため、クリアランスがあるかをチェックする必要があります。
例えば、リム内幅30mm以上のMTB向け超ワイドリムホイールは、最低タイヤサイズが2.0インチ(50C相当)という設定のホイールもあるため、グラベルロードバイクのフレームクリアランス的に入らないことがあります。
ホイール・メーカーの推奨タイヤサイズより太いタイヤを装着しても良い?
基本的にはホイール・メーカーの推奨タイヤサイズ内でタイヤサイズを選ぶべきですが、メーカーの推奨タイヤサイズよりも少し太い程度であれば問題ないことがほとんどです。逆にメーカーの推奨タイヤサイズよりも小さいタイヤは取り付けすらできない場合があります。
ただし、あくまでメーカー推奨外のセットアップになるので、自己責任で行いましょう。
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