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グラベルロードバイク用電動変速コンポーネントまとめ

グラベルロードバイク用に電動変速コンポーネントをラインアップしているメーカーと、グラベル用電動変速コンポシリーズのモデル、特徴などをまとめました。

更新日: 2024.5.24公開日: 2024.3.21

主なメーカーのグラベル・コンポーネントと電動変速の有無

まずは主な自転車部品メーカーのグラベル・コンポーネントと電動変速の有無を表にしたので見ていきましょう。

メーカー グラベルシリーズ 電動コンポの有無
シマノ GRX Di2
SRAM XPLR eTap/AXS
カンパニョーロ EKAR -
SENSAH SRX -
microSHIFT SWORD -

2024年現在、電動変速があるのは、シマノのGRXとSRAMのXPLRだけです。

なお、シマノのGRXは通常のシリーズコンポですが、SRAMのXPLRについては、既存のロード用コンポと組み合わせる「リアディレイラー、クランク、スプロケットのみ」の特殊なシリーズとなっています。

電動変速グラベル・コンポーネント

シマノ GRX Di2(RX825/RX815)

長らくシマノのグラベルコンポの電動変速はGRX Di2 11速(GRX815シリーズ)のみでしたが、2024年5月にGRX Di2 12速(RX815シリーズ)を発表されました。

SHIMANO GRX 2x12スピード Di2

そのため、シマノのグラベルコンポで電動変速は、従来の「GRX Di2 11速(GRX815シリーズ)」と新しい「GRX Di2 12速(RX815シリーズ)」二つの選択肢から選ぶことが出来ます。

メーカー ブランド シリーズ F段数 R段数 ブレーキタイプ 電動変速
シマノ GRX GRX RX825 2 12 油圧式 Di2
シマノ GRX GRX RX815 2 11 油圧式 Di2

なお、シマノのGRXの12速シリーズは、MTBライクなフロントシングル・超ワイドレシオコンポがラインアップされていますが、GRX 12速 Di2はフロントダブルのみ。ギアに関してはロード 12速 Di2とほぼ同じです。

GRXのレバーは油圧ブレーキのみのラインアップですが、シマノのロード向けDi2 11速/12速と互換性があるため、機械式ブレーキ用STIレバーをGRXと組み合わせて使うことも可能です。

最新のDi2 12速でもDURA-ACE・R9200シリーズには機械式ブレーキ用のレバーがラインアップされていますし、11速Di2の場合はULTEGRAのST-6870といった「旧型 Di2 11速STIレバー」には機械式ブレーキのラインアップがたくさんあります。

それらを使えば、GRXと機械式ブレーキのミックスすることも可能で、実はカスタマイズの幅が非常に広いのも魅力の一つです。

ただし、シマノの新しいDi2 12sはセミワイヤレスとなって仕組みが違うため、GRX 12s Di2(RX825)とGRX 11s Di2(RX815)には互換性がありません。

SRAM XPLR

SRAMのグラベルコンポ「XPLR」は、SRAMのロード向けコンポーネントと組み合わせる形で使うようになっており、

  1. リアディレイラー
  2. クランクセット
  3. スプロケット

のみのラインアップになります。

電動変速に影響するのは「リアディレイラー」ですが、XPLRは下位グレード用にAPEX XPLR(機械式)を除いて、全て電動変速「AXS」のリアディレイラーになります。

メーカー ブランド シリーズ F段数 R段数 ブレーキタイプ 電動変速
SRAM XPLR RED XPLR eTap AXS 1 12 油圧/機械式 AXS
SRAM XPLR FORCE XPLR AXS 1 12 油圧/機械式 AXS
SRAM XPLR FORCE XPLR eTap AXS 1 12 油圧/機械式 AXS
SRAM XPLR RIVAL XPLR eTap AXS 1 12 油圧/機械式 AXS
SRAM XPLR APEX XPLR AXS 1 12 油圧/機械式 AXS

XPLRリアディレイラーと組み合わせをするレバーは「SRAMのeTap/AXSシステムに対応するもの」という条件のため、ロード用のeTapやAXSのレバーを使うことになります。

そのため、既存のSRAMのロードコンポーネントからリアディレイラーとスプロケットを交換するだけでグラベル化ができるというメリットがあります。

また、SRAMの電動シフターは全ラインアップが無線変速なため、リアディレイラーから見ると、レバーのシフターは「ただのスイッチ」。そのため、電動変速用の11速レバーで12速のXPLRのリアディレイラーを動かすことも可能です。

SRAMのXPLRは、グレードがRED、FORCE、RIVAL、APEXの4グレードから選ぶことができるのも嬉しいポイントでしょう。

グラベルロードバイクのためのコンポ選び

グラベルロードバイクは、グラベルコンポだけでなく、ロードコンポも使うことが出来ます。そのため、予算や走るコースによってコンポの選び方も変わってきます。

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