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機械式ディスクブレーキをグラベルロードバイクで使うメリットとデメリット
グラベルロードバイクのブレーキシステムはディスクブレーキが主流。ディスクブレーキはハイエンドモデルは油圧式が定番ですが、敢えて機械式を選ぶメリットとデメリットをまとめました。
更新日: 2023.10.26公開日: 2022.10.18
目次
ディスクブレーキの種類をおさらい
グラベルロードバイクのディスクブレーキには二つの種類があります。
- 油圧式ディスク(ホース内のオイルの圧力でパッドを動かす)
- 機械式ディスク(ブレーキワイヤーを引いてパッドを動かす)
ミドルグレード以上のグラベルロードバイクが油圧式、エントリーからミドルクラスのグラベルロードバイクが機械式のブレーキを採用することが多くなります。
一般的には、「油圧式 = 引きが軽く疲れない」と言われますが、最近ではGrowtacのEQUALのように、機械式でも油圧式に近い効き・フィーリングのブレーキキャリパーも登場しています。
一般的には、「油圧式 = 引きが軽く疲れない」と言われますが、最近ではGrowtacのEQUALのように、機械式でも油圧式に近い効き・フィーリングのブレーキキャリパーも登場しています。
機械式ディスクブレーキのメリット
グラベルロードバイクで機械式ディスクブレーキを使うメリットとしては、
- メンテナンスが自分で簡単に出来る
- 今あるパーツ資産を使える
- 輪行時に手間が少ない
あたりがメインでしょう。
なお、機械式ディスクブレーキは低価格なグラベルロードバイクでよく搭載されているため、油圧式に比べて安いというイメージがありますが、しっかりとした機械式ディスクブレーキはセットで2万円以上するため、機械式だから安いということはありません。
メンテナンスが自分で簡単に出来る
機械式ディスクブレーキの最大のメリット、逆に言えば油圧式の最大のデメリットがメンテナンス性です。
機械式の場合、リムブレーキと同様にレバーでワイヤーを引いているので、アーレンキーがあれば誰でも組み付け・調整が出来ます。一方で、油圧式の場合、ホースにオイルを充填してエア抜きをする必要があるため、専用の工具・ツールが必要です。
今あるパーツ資産を使える
最初から油圧式ディスクブレーキ搭載のグラベルロードバイクを買う場合は良いですが、機械式から油圧式にアップグレードをすると、
- STIレバー
- ブレーキキャリパー
- 油圧ホース
の買い替えが必要になり、トータルで数万円のアップグレードになります。
一方で、機械式の場合、STIレバーがワイヤー引きであればそのまま流用が出来ますし、機械式のSTIレバーは価格も安いため、自分の持っているパーツ資産を流用しつつ、安くアップグレードが可能です。
輪行時に手間が少ない
ツーリングバイクとしても選ばれるグラベルロードバイクは、電車に乗って移動する「輪行」をするシーンもあるでしょう。
油圧式ディスクブレーキの場合、パッドが無い状態でレバーを引いてしまうとパッドが戻らなくなってしまうため、パッドにスペーサーを噛ませて輪行する必要がありますが、機械式ではそうした手間がありません。
機械式ディスクブレーキのデメリット
制動の軽さは油圧式ディスクの方が高い
平坦や、ややアップダウンがある程度のグラベルが中心であれば機械式ディスクブレーキでも問題ありません。しかし、トレイルやダウンヒルが含まれるようなルートの場合、ブレーキングをする時間が長く手の疲れが顕著です。
特にブレーキをロックして方向転換をするようなダウンヒルでは、しっかりと力が伝わらず落車する危険があります。グラベルというよりもMTBコースのようなルートを走る場合は、油圧式にしたほうが安心です。
なお、ブレーキの効きについては機械式か油圧式か以前に、タイヤの性能、パッドとローターの相性、ホイールハブの剛性、レバーの軽さなども関係してくるため、機械式のグラベルロードバイクのブレーキを油圧式にアップグレードすれば、機械式よりも劇的にブレーキが効くということは多くありません。
グラベルロードバイクのためのコンポ選び
グラベルロードバイクは、グラベルコンポだけでなく、ロードコンポも使うことが出来ます。そのため、予算や走るコースによってコンポの選び方も変わってきます。
ロードバイクでは採用車が増えてきているDi2などの電動シフト。グラベルロードバイクでは特に電動シフトを選ぶユーザーが多いイメージですが、なぜ電動シフトが選ばれるのでしょうか?
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