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チューブレスタイヤのメリット・デメリットと、グラベルロードで愛用者が多い理由

グラベルロードバイクの人気のカスタマイズの一つがタイヤのチューブレス化。チューブレスのメリット・デメリットと、なぜグラベルロードバイクで愛用者が多いのかをまとめました。

更新日: 2023.7.4公開日: 2022.9.1

チューブレスタイヤとは?

チューブレスタイヤは、その名の通りタイヤの中にインナーチューブを必要としない新しいタイヤです。

これまではロードバイクに限らず自転車のタイヤはインナーチューブに空気を入れることで形を保持していましたが、チューブレスタイヤはチューブがなくても空気を入れて保持することが出来ます。

チューブレスタイヤは、内部にシーラントと呼ばれる特殊な液体が必要な「チューブレス・レディ」とシーラントが不要な「チューブレス」の2種類があります。現状ではチューブレスタイヤは種類が少なく、チューブレス・レディタイヤの方が種類が豊富です。

チューブレスタイヤを装着するには、チューブレスに対応したホイールが必要です。

チューブレスのメリットはグラベルロードバイクに最適

グラベルロードバイクは、舗装路からグラベルまでの走行を得意とするスポーツ自転車ですが、未舗装路に適用するための装備は、実はタイヤとブレーキくらいしか搭載されていません。

舗装路とグラベルの違いは、

  1. 路面が砂利や泥などでスリッピーである
  2. 段差が多くある

と言う点です。スリッピーな路面に適用するために、グラベルロードバイクではノブ付きのグラベルタイヤを装着しています。

問題は段差で、グラベルロードバイクでは、木の根や石、岩などがある道を走ることもありますが、MTBには搭載されている衝撃を吸収する「サスペンション」がグラベルロードにはないため、路面からの衝撃を車体全体で受けることになります。

そこでグラベルロードバイクでクッション性を高めるために採用されるのがチューブレスタイヤです。

チューブレスタイヤであれば、ロードバイクのように高圧の空気を入れなくてもタイヤの形を保持出来ます。同じことをチューブドタイヤでやろうとすると、インナーチューブがパンクする恐れがありますが、チューブがないチューブレスではその心配がありません。

また、40Cなどの太めのチューブレスタイヤを選択すれば、タイヤ内部に保持する空気量が増えるためよりクッション性が高まります。

グラベルロードバイクでチューブレスタイヤを選ぶと言うことは、サスペンションがない代わりにタイヤをエアクッションのようにして、サスペンションに近い効果を出すと言うことなのです。

チューブレスタイヤのデメリットも知っておこう

メリットばかりのように感じするチューブレスタイヤですが、デメリットもあります。

チューブレスはお金がかかる

まず、チューブレスタイヤを選ぶ場合、チューブレス専用のパーツや工具が必要です。グラベルロードバイクをチューブレス化するには、

  1. チューブレス・タイヤ
  2. チューブレス・ホイール
  3. チューブレス・バルブ
  4. チューブレス・リムテープ(チューブレス・レディの場合)
  5. シーラント(チューブレス・レディの場合)
  6. エアブースター

と意外とたくさんあります。

グラベルロードバイクの完成車に付属するホイールは、出荷時はチューブドでオプションを装着することで自分でチューブレスに出来ることがありますが、チューブレス・タイヤやシーラント、エアブースターなど必要なものは追加で購入する必要があります。

また、チューブレスタイヤはクリンチャータイヤよりも高額な傾向にあるので、タイヤだけでもコストがかかります。

チューブレスはメンテナンスが手間

チューブレスのデメリットとしてよく語られるのがメンテナンスの手間です。

インナーチューブを使うクリンチャーでは、メンテナンスは主にチューブの交換です。チューブレスでは、チューブの交換がシーラントに変わるだけなのですが、このシーラントが意外と厄介です。

シーラントを注入するのに、バルブコアを取り外す必要がありますし、注入するためにシリンダーなども用意する必要があります。特に手間になるのが出先でのパンク修理で、シーラントの充填が手間なだけでなく、シーラントが飛び散ったり手が汚れたりと扱いが非常に手間です。

また、シーラントは一度充填したら永久に使えるものではないので、数ヶ月〜半年に一回充填作業が必要です。チューブドであれば、チューブがパンクしない限り、ノーメンテナンスで使い続けることが出来ます。

グラベルロードバイクに最適なチューブレスですが、メリットもデメリットもあります。

ただ、チューブレスを愛用するユーザーにとっては、これらの手間を差し引いてもチューブレスのメリットの方が大きく上回るため、特にグラベルロードバイクやMTB界隈ではチューブレスが非常に人気となっているわけです。

グラベルタイヤをマスターしよう

グラベルロードバイクの特徴でもあるグラベルタイヤ。どんなタイヤをどんな空気圧でセッティングするかで、走りや快適さが大きく変わるのは、グラベルロードバイクの面白さの一つです。

グラベルの定番!チューブレス・ガイド

パンクリスクを軽減させ、乗り心地をアップさせることが出来るチューブレスタイヤはグラベルロードバイクの定番。チューブレスタイヤの選び方や運用方法に関するガイドです。

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