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グラベルロードバイクを通勤・通学で使うのはアリ?ナシ?
健康志向などの影響もあり、自転車で通勤・通学をする人が増えています。今回は、グラベルロードバイクを通勤・通学で使うのはどうか、自転車のタイプごとの特徴や、通勤・通学路の違いなどから比較・検証します。
更新日: 2023.7.6公開日: 2023.4.5
目次
通勤で使う自転車の種類と特徴を確認しよう
まずは一般的に通勤用として使われる自転車の特徴を確認してみましょう。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
グラベルロードバイク | 悪天候にも強い。ある程度速く走ることが出来る | 重いためロードほどの軽快さはない |
ロードバイク | 軽量で楽に速度を出せる | 悪天候に強くない。ある意味中途半端 |
MTB | 全天候かつ走破性が高い。安定性が高い | 重くて速度が出すのが疲れる |
クロスバイク | アップライトで気軽に走れる | 高性能なモデルが少ない |
シティサイクル | 楽に乗ることが出来る | 速度が出ない |
ミニベロ | 小回りが効く、駐輪スペースが少ない | 速度が出ない |
通勤・通学路がどんな道かをチェックしよう
自転車で通勤・通学をする場合、目的地までの道がどんな道なのかが、どの自転車を選ぶべきかにつながります。
- どれくらいの距離か
- 信号がどれくらいあるか
- 未舗装路がどれくらいあるか
どれくらいの距離か
まず大事なのが、通勤通学の距離がどれくらいかです。
駅までなど自宅から1kmくらいの距離なら、ロードバイクやグラベルロードバイクのような本格的なスポーツ自転車のメリットを感じる間もなく目的地についてしまいます。この距離なら、クロスバイク、シティサイクル、ミニベロなどの街乗り自転車で十分です。
一方で、通勤通学が片道10kmを超えるとロードバイクやグラベルロードバイクの恩恵を感じるようになります。というのも、ロードバイクは「長い距離を出来るだけ速く走る」ことを目的にしているからです。
信号がどれくらいあるか
通勤・通学で走るような道は大抵は信号がいくつもあります。都市部では下手したら数百メートル置きに信号があり、かなりの確率で信号ストップがあります。
もし通勤・通学路が信号が多い道であれば、ロードバイクやグラベルロードバイク、クロスバイクのようなスポーツ自転車に乗っていても、速度が出る前に信号ストップになってしまうことも多いため、あまりメリットを体感出来ません。
都市部でロードバイクで走っていると、「信号の度に、追い越した歩道のママチャリに追いつかれる」というのはよくある光景です。
一方で、信号があまりない道を通勤・通学するのであれば、ロードバイクやグラベルロードバイクの良さが出てきます。信号があまりない道は郊外が多いため、舗装路が荒れていることもあり、太いタイヤを装着出来るグラベルロードバイクのメリットも生かすことが出来ます。
未舗装路がどれくらいあるか
「存在する道の90%舗装路」と言われる日本では、通勤・通学路に未舗装路が含まれることはレアでしょう。
ただ、道路が整備されていない区間やバスやトラックなどが頻繁に通る道路では、路肩が砂利道のように荒れていたり、ボコボコになっていることもあり、こうした道路を走る際はグラベルロードバイクの恩恵を受けられます。
ロードバイクで走っていたボコボコの道路をグラベルロードバイクで走ると「すごく安定していて安心する」と感じます。
通勤・通学路が未舗装路や荒れた道が多いほど、MTBやグラベルロードバイクなどの未舗装路用のスポーツ自転車のメリットが生きてきます。
グラベルロードバイクで通勤・通学するのはどうか?
ロードバイクほど速くなくても良いから、安定感が欲しい人に最適
スポーツバイクの特徴を速度で見ると、「ロードバイク > グラベルロードバイク > クロスバイク」の順番で速度が出せます。グラベルロードバイクは「そこそこは速度が出せる」というイメージです。
安定感という面ではタイヤの太さが大きく影響するため「MTB > グラベルロードバイク > クロスバイク > ロードバイク」という順番になります。
つまり、グラベルロードバイクは「ある程度速くて」「ある程度安定感もある」というのが特徴なので、そうした走りを通勤・通学で求める人に最適と言えます。
なぜ後悔する人が出てくる?
「安定しているから街乗りや通勤・通学に便利」と言われるグラベルロードバイクですが、「ロードバイクの方が良かった」「買って後悔した」という声もあります。
これは、おそらくグラベルロードバイクが「ロードバイクと同じ速度を出して、かつ走行時の安定性も出せる」と思ってしまうのが原因でしょう。グラベルロードバイクが700x40Cなどの太いタイヤを装着している以上、ロードバイクのようには走ることは出来ません。
メーカーのグラベルロードバイクの宣伝文句や雑誌の特集などを見て期待に胸を膨らませてしまいますが、グラベルロードバイクに過度な期待をしない方が良いでしょう。
結局、通勤・通学にどの自転車が良いのか?
通勤・通学を「どんな時間にしたいか」で選択肢が変わる
通勤・通学に最適な自転車とは何かというのは、「人によって違う」というのが答えです。人によって距離や道も違いますし、体力も違います。
詰まるところ、通勤・通学を「どんな時間にしたいか」で選択肢が変わると言っても過言ではありません。
とにかく速く走りたいならロードバイクがベストですし、ゆったりと走りたいならシティサイクルやミニベロでも問題ないでしょう。
また、通勤・通学の時間を「移動の時間」ではなく「楽しみにしたい」というのであれば、ロードバイクでサイクリングコースを経由して帰宅したり、いつもは走らない林道をグラベルロードバイクで通って楽しむ、という考え方もあります。
どんな選択肢を取るかで、通勤・通学の時間も変わってくるのです。
最終的には、好きな自転車に乗れば良い
通勤・通学は平日毎日あるルーティンですから、この時間を自分のお気に入りの自転車で走れば、高い自転車でも安い自転車でも、楽しい時間になります。
自転車に求めるものは人によって違います。速さを求める人、安定性を求める人、安さを求める人、見た目を求める人、人それぞれです。
ここまで、様々なシチュエーションで最適な自転車を解説してきましたが、最終的には「自分が好きな自転車に乗る」のがベストではないでしょうか。
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