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グラベルロードバイクのハンドルポジションの決め方
ロードバイクに似ているけどやや違うのがグラベルロードバイクのハンドルポジション。ハンドルポジションの考え方と、最適なハンドルポジションの出し方をまとめました。
更新日: 2023.11.30公開日: 2022.9.27
目次
フレームのジオメトリを確認しよう
ハンドルポジションに大きく影響するのがフレームのジオメトリです。
もし、グラベルロードバイクとは別にロードバイクを持っている場合は、基本的にはロードバイクで最適化したポジションをベースにグラベルロードバイクのハンドルポジションを決めます。その時に注意したいのがジオメトリです。
グラベルロードバイクは、ロードバイクよりもフレームのジオメトリがアップライトに設計されている場合があります。アップライトなジオメトリのフレームなのかでハンドルポジションも変わってきます。
ハンドルポジションの出し方は基本的にはロードバイクと同じ
グラベルロードバイクも基本はロードバイクですので、ハンドルポジションの出す際の考え方はロードバイクと同じです。
- 最初にベストなサドルポジションを出す
- ベストな前傾姿勢になる位置にハンドルを上下する
という方法です。
ただし、フレームのジオメトリ次第で、上下の位置取りがやや異なります。
ロードバイクベースのジオメトリの場合
自分のグラベルロードバイクのジオメトリがロードバイクのジオメトリに近い場合、ハンドルポジションを「ロードバイクのハンドルポジションよりも2〜3cm上」にするとグラベルを走る際に安定感が増します。
直線的に走ることが多いロードバイクと違って、上下左右に動きがあることが多いグラベルでは、前傾姿勢が深すぎると落車や前転してしまうリスクがあります。ですので、ロードバイクのベストポジションよりもやや高めのハンドルポジションにするようにしましょう。
アップライトなジオメトリの場合
アップライトなジオメトリの場合、ロードバイクと同じくらいのハンドルポジションでも、フレーム自体がアップライトになっているので、自然と「ロードバイクのハンドルポジションよりも2〜3cm上」なアップライトなポジションになるはずです。
逆に、かなりアップライトなジオメトリの場合、コラムスペーサーをなしにしてステムをかなり下げたとしても、ロードバイクよりもアップライトになる場合もあります。
もし、アップライト過ぎるのが嫌で、さらに前傾姿勢を深めたい場合は、傾斜が強いステムに交換することで、ハンドルポジションを下げることが出来ます。
よりグラベルに最適化したハンドルポジションにするのであれば?
グラベルを走ることを突き詰めていくと、グラベルロードバイクでもMTBに近いポジションになっていきます。
具体的には、
- フレアハンドルを使って腕をワイドに広げる
- 短いステムでハンドルを手前にして操作性を向上させる
という2点です。
フレアハンドルを使う場合のハンドルポジション
フレアハンドルは、ハンドルのドロップが外に広がっているため、下ハンドル時に「MTBのように腕を広げて安定性と操作性を高める」ことが出来ます。ただし、下ハンドルは前傾姿勢が深いため、ハンドルポジションは基本的に高めに設定します。
下ハンドル時をベースにハンドルポジションを変更すると、舗装路巡航時に使うブラケットポジションの前傾姿勢が浅くなってしまいますが、この辺りは好みのバランスを探すことになるでしょう。
短いステムを使う場合のハンドルポジション
ステムを短くしてMTBライクにする場合は、ハンドルが近くに来る分、前傾姿勢は浅くなるので、ハンドルポジションはやや低めでもOK。
ただし、フレアハンドルと組み合わせる場合は、気持ち高めにした方が下ハンドル時に安定します。
コラムカットする場合は計画的に
グラベルロードバイクのフォークコラムは、パイプカッターなどで簡単にカットが出来ます。しかし、一度カットしたコラムは元に戻せないため「短くは出来るが、長くは出来ない」というのがフォークコラムです。
ロードバイクの場合は、一度適切なポジションを見つけたら、そこからポジションを下げることはあっても上げることはあまりありません。
しかし、グラベルロードバイクの場合は、舗装路メインか未舗装路メインかでもハンドルポジションを変えたくなるので、「これくらいが良い」と思った長さよりも少し多めにコラムを残しておくのがオススメです。
グラベルロードバイクのハンドルポジションに関するよくある質問
グラベルロードバイクのハンドルはアップライトの方が良い?
悪路をメインで走行する場合は、少しアップライトなポジションの方が安定性が増して、段差などで前転するリスクを軽減できますが、舗装路がメインの場合はそこまでアップライトにしなくても良いでしょう。
ロードでもグラベルでもちょうど良いハンドルポジションは?
舗装路、未舗装路の両方に完璧に対応するポジションをセッティングすることは難しいですが、ややアップライト寄りのポジションにセッティングして、舗装路で速度を出して走る時は下ハンドルを握るのがバランスが良いポジションになります。
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